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ナンシー関のエッセイ【書評一覧】 > 何をいまさら
珍しく1日2回も更新したかと思ったら、またナンシー関だ。
しかも「何~~」という同じようなタイトルがずらっと並んでいるので、パッと見更新されていることに気づいてもらえない予感がしている。
あるいは同じ本で何度も更新したふりをしている謎のブログ粘着管理人と思われているかもしれない。
みなさん、違いますよ。ちゃんと更新してるんですよ。
とにかく、昨年末からナンシー関を読んでは紹介文を書かずにそのまま放置して別のナンシー関を読むという、言わば「ナンシー溜まり」の状態だったのだ。
書かなきゃとは思ってたんだけど。
しかしそれもこれでひと段落だ。というのもこれがナンシー溜まりラスト1冊なのだから。
といいつつここだけの話、今裏で読んでいるのもナンシー関だったりするのであしからず。
まあとにかく、一見同じように見えて、ちゃんと更新してます。ごきげんよう。
さて、『何をいまさら』である。
1992年~93年ごろに連載されていたコラムを集めたもの。
例のごとく、テレビ、芸能人のネタ中心のコラム集となっている。
しかしさすがに話がこれだけ昔になると、今となってはまったくどうなってしまったか分からない人たちがたびたび出てくる。
相原勇、奥山佳恵、宜保愛子。いずれ劣らぬ行方知れずっぷりだ。
ところでこの連載がされていた当時、僕は小学生だったんだけど、小学生のころってテレビの向こう側にあるものってもっとレディメードなものだと思っていた。
宜保愛子は本当に霊能力者で、霊能力者としてテレビの世界にきちんと「いる」のだと思っていた。
しかし今こうしてナンシー関のコラムを見ると、宜保愛子が一時代のちょっとした現象だったことが分かるので、過去を振り返りながらなるほどねーなんて記憶をリコンストラクトすることになる。
しかしまあ、宜保愛子の記憶を改めたところで、ほんと、「何をいまさら」って感じではあるけど。
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ナンシー関のエッセイ【書評一覧】 > 何の因果で
最近はとにかくナンシー関ばかり読んでいる。
だってブックオフ100円文庫コーナーで山ほど手に入るんだもの。
しかもナンシー関の場合どの本を読んでもテーマが「テレビ」と「芸能人」。金太郎飴のように同じ柄が出てきているような気がするが、まあ面白いからそれでいいのだ。
ただ困るのが、こうして一冊一冊別個に紹介記事を書こうとするとき、どの本がどうだったのか、その個別性を評価しがたくなってくるところだったりもするのだけど、まあ面白いからそれでいいのだ。
そんなわけで最近ほとんどナンシー関の本を紹介するブログになりつつあるけど、まあ面白いからそれでいいのだ。
さて、この『何の因果で』は主に94年ごろに連載されていたコラム集。
時代としてはテレビでは「料理の鉄人」とか「浅ヤン」が放送されたころ、サッカーの「ドーハの悲劇」の年でもあったようだ。
「昔のことなんかひとつも知らないのに『韓国は宿命のライバル』と思い込まされたくらい」なんてことが書いてあって、ああ「韓国は宿命のライバル」のレトリックはこんなに長く使われてきたのか、と妙に納得した。
それから当時は貴乃花ブームの時代。
今でこそ明るみになってしまったけど、当時はヒーロー一家だった「花田」一家に、当時の時点で「あそこの家、へんだ」と言っていたナンシー関の読みはすごい。
なにぶんずいぶん昔に連載されていた時事ネタコラムなので、ネタ元のことを覚えていないと微妙だけど、僕を筆頭にアラサーの人なら今でも十分楽しめると思う。
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