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書評ブログの【笑える本を読もう!】

書評ブログの【笑える本を読もう!】

 

作品名: 真夜中の喝采 きんぴか③
作家名: 浅田次郎
ジャンル: 長編小説

笑:☆☆☆☆☆☆☆★★★
楽:☆☆☆☆☆☆☆★★★
ス:☆☆☆☆☆☆☆★★★
危:☆☆☆☆☆☆☆☆★★
浅田次郎の他の小説
【書評・あらすじ】
 浅田次郎の悪漢小説、『きんぴか』シリーズの完結編。
三人の悪党 きんぴか①』に登場した、実直なジャーナリストがやくざと政治家の利権のために殺害される。そこから始まる破天荒で感動的でおバカな物語。
 特に脳みそまで筋肉の「軍曹」が里帰りをするシーンなんかエキセントリックで、笑えて切なくて、よい。
 ただあともうちょっと踏み込んで、読者をさらに満足させて欲しい心残りなシーンがいくつかあったりもしたけど、そこはまあ書いちゃうと蛇足になっちゃうんだろうな。

 この「きんぴか」シリーズと「プリズンホテル」シリーズには本当に楽しませてもらった。
 読んでいてこれほど気持ちよくなれる作品はそんなに多くないと思う。
 シリーズを読み終えてしまって僕は悲しい。

三人の悪党 きんぴか① 血まみれのマリア きんぴか②

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笑える本を読もう! > 浅田次郎の小説【書評一覧】 > 血まみれのマリア きんぴか②
 

作品名: 血まみれのマリア きんぴか②
作家名: 浅田次郎
ジャンル: 長編小説

笑:☆☆☆☆☆☆☆★★★
楽:☆☆☆☆☆☆☆☆★★
ス:☆☆☆☆☆☆☆★★★
危:☆☆☆☆☆☆☆★★★
浅田次郎の他の小説
【書評・あらすじ】
 浅田次郎が描く、読後感爽快なピカレスク文学。第二弾。
 あまりにも真っ直ぐな人間であるがゆえに「悪党」にされてしまった3人の主人公たち。
 今回はその中の一人、ヤクザ者のピスケンが、救急救命センターの婦長「血まみれのマリア」に恋に落ちる。
 血まみれのマリアといったら『プリズンホテル 3 冬』にしれっと登場していたあの人じゃない。
 そしてしれっと『三人の悪党 きんぴか①』にも登場してたらしい。まったく気づかなかったけど。
 なに、このストーリーの微妙なリンク感。

 それにしても浅田次郎の小説は、いちいち優しい。
 それも優柔不断ゆえの曖昧な優しさではなくて、断固とした、一本筋のとおった優しさだ。
「キサマら、二十何年も生きてきて、いいことなどひとつもなかったではないか」
「人間は不幸の分だけ幸福になる権利がある」
 いくら絞ってみても、こんな台詞は僕からは出てこないよ。

 なお、この巻は読みきりではなく③に密に繋がっていると思われるので注意。

三人の悪党 きんぴか① 真夜中の喝采 きんぴか③

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