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書評ブログの【笑える本を読もう!】

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作品名: 雨天順延
作家名: ナンシー関
ジャンル: エッセイ

笑:☆☆☆☆☆☆★★★★
楽:☆☆☆☆☆☆★★★★
ス:☆☆☆☆☆☆★★★★
危:☆☆☆☆☆☆★★★★
ナンシー関その他のエッセイ 
【書評・あらすじ】 
 テレビ消灯時間シリーズの5冊目。
 ってこの人の本の場合、シリーズ別にする必要があるのかどうかも怪しい。
 というか本別にこのブログで1冊1冊紹介していることにも実はすでにあまり意義を感じていない。
 どの本を取ってもまったくおんなじ。書かれた時代が違うだけ。
 と一見悪く書いているようだけど、つまり抜群の安定感をもって僕を楽しませてくれている。
 この本の解説で大月隆寛が書いているが、ナンシー関のすごさ、面白さは、紋切り型のテレビ批判(テレビを見たらバカになるぞ、みたいな)は一切せずに、純粋に視聴者として「テレビ批評」をしたところにある。たしかにそんなことした人、ほかにいないもの。

 それでこのコラム集もまあ相変わらずテレビと芸能人ネタでバッサバッサ切りまくりですよ。
 ところでどうもナンシー関のコラム集は、連載当時にほうぼうに書いていたものを集めて作っているようで、必然的に1冊のコラム集の中でネタが重複することがしばしばある。
 おかげで、その当時ナンシー関が誰と何に興味を持っていたか分かりやすいのだ。

 それで、この雨天順延のころ(2001年)は、ズバリ言って森繁と「大食い選手権」だ。
 件のテレビチャンピオンの大食い選手権に加え、そのパクリ番組が多数出現した時代だったようだ。
 しかしナンシー関は元祖というか、テレビチャンピオンの大食いが大好きだったようで、あの番組をして「壊れた人たちがその壊れっぷりを競っている」と評している。
 ある種の「見世物小屋」的な面白さがあるということだ。
 納得。

 それにしても森繁、ナンシーとしてはいつ逝くかいつ逝くかと見守っていたところなんだろうけど、まさか自分のほうが先に急逝してしまうなんて、皮肉な話もあったもんだ。

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