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作品名: テレビ消灯時間
作家名: ナンシー関
ジャンル: エッセイ

笑:☆☆☆☆☆☆☆★★★
楽:☆☆☆☆☆☆☆★★★
ス:☆☆☆☆☆☆★★★★
危:☆☆☆☆☆☆☆★★★
ナンシー関その他のエッセイ 
【書評・あらすじ】 
 著者紹介に「消しゴム版画家」と冠される、名前からは男か女かさえ判断しかねる謎のコラムニスト。ま、女性なんだけど、本職は本当に「消しゴム版画家」のナンシー関。
 リリーフランキーがエッセイを書き始めた頃は「男版ナンシー関」と呼ばれたことがあるのだと聞いた。それでリリーフランキー好きの僕としてははまるかなと思っていたんだけど、予想通り、ぴったりきた。
 系統としてはリリーフランキー野田秀樹松尾スズキらのエッセイと並べられる。もっとも、これじゃあ伝わらないと思うけど、もちろんいい意味だ。

 連載当時(96~97年)に放送されていたテレビ番組の「番組ガイド」エッセイ。
 いや、本当に番組ガイドなのだ。というより、なまじっか雑誌の番組ガイドよりも番組ガイドだといっていい。
 芸能人、というフワフワした存在と、テレビというやはりフワフワした世界。
 この双方をひざをポンと叩きたくなるほど明快に解説してくれるのが本書。

 稲川淳二は怖い話よりもその話しから浮かび上がってくる私生活のほうが怖い、ボクサー、俳優、画家と称号を変えるたびに過去を「なかった」ことにする片岡鶴太郎、「おしゃれカンケイ」の芸能界における存在意義、なぜTBSは毎朝「はなまるマーケット」なんちゅうくだらない番組を放送しているか。等々、視聴者がなんかちょっと変だなと思っていることについて、毒のある明快な物言いで、ずばずばと解説してくれる。
 ナンシー関の明快さの例としてふさわしいか分からないけど、以下の計算式を引用しておく。

(・安室奈美恵×笑って手を振る=10、猿岩石×ユーラシア大陸横断=10)

 なにぶんテレビが話題なのに連載が96年なので、時間差があるぶんおススメ度は低めにしたけど、当時を超テレビっことして過ごした僕としてはとにかく楽しくてしかたない一冊だった。
 なお、同シリーズのエッセイは何冊かあるようだ。よしよし、これでしばらく本に困らない。

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