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笑える本を読もう! > 土屋賢二のエッセイ【書評一覧】 > われ大いに笑う、ゆえにわれ笑う
 

作品名: われ大いに笑う、ゆえにわれ笑う
作家名: 土屋賢二
ジャンル: エッセイ

笑:☆☆☆☆☆☆☆★★★
楽:☆☆☆☆☆☆★★★★
ス:☆☆☆☆☆★★★★★
危:☆☆☆☆☆☆☆★★★
土屋賢二の他のエッセイ 
【書評・あらすじ】
 哲学者土屋賢二の爆笑エッセイ『われ笑う、ゆえにわれあり』シリーズ、二冊目。
 土屋賢二はとにかく、すきあらばギャグを入れてくる。
「はじめに」のページから最後のページまで、とぼけてとぼけてとぼけきる。
 気をぬいていると気づかずに流してしまうほどにギャグの密度が高い。

 内容はというと、「わたしのギョーザをとって食べた人へ」や「わたしのボールペンをとった人へ」などタイトルからもいかにも哲学者の風格を思わせる…セコい論考「とった人へ」シリーズ、賛美すればするほどひどくなる「女性を賛美する」シリーズ続編の「女性を徹底的に賛美する」などなど。
 特にイギリス滞在を題材とした「カモと宝くじとホーキング博士」「不完全なイギリス英語」がよかった。弱冠省略しつつ引用――

とにかくイギリス人の中には、自分達が世界の中心にいるという中華思想をもっている人がいて、あさはかにも
「地図を見てみろ。イギリスが中心にあるだろうが」
と高言し、人間はすべて英語をしゃべるものだと思い込んでいる。もちろん、これはごく一部の人だが、このような笑うべき無知に対しては、本当は日本が世界の中心だという事実をおしえなくてはならない。

 普通ユーモアエッセイというと気軽な読み物として認識されがちだが、土屋賢二のエッセイの場合、ユーモアが過ぎて決して「気軽な読み物」とは思えない。
 ここまでとぼけきってこられると、なんだか読みごたえがすごいのだ。

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