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奥田英朗の小説【書評一覧】 > 空中ブランコ
伊良部総合病院の地下にひっそりとある神経科。
妙なことになってそこに通うことになってしまった患者たちと、患者たちより妙なことになってしまっている神経医、伊良部一郎。
「ごめん。前に処方したの、ただの整腸剤だった」
なんてことをケロっといってくれる。
そんな伊良部シリーズの第2弾。
サーカスの空中ブランコ師のプライドと葛藤を描いた表題作「空中ブランコ」、義父のカツラのプレッシャーに耐えかねた養子婿の苦悩を描いた「義父のヅラ」など、5話収録。
『イン・ザ・プール』の設定にのっかた感は否めないけど、やっぱり伊良部先生は魅力的。
さてさて、伊良部は名医かただのバカか。
なお08年に同タイトルで舞台化されている。
主演は宮迫博之。
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奥田英朗の小説【書評一覧】 > ララピポ
「ドラマだなあ。登場人物全員が負け組み」(小説中の台詞より)
6人のダメダメ人間にまつわる6つの物語。
上の階の情事を盗み聞くことだけが生きがいの引きこもりフリーライター、セックスでなんとか女の子を食い止める風俗専門のスカウトマン、売春にはまる官能小説家等々。上記のセリフとおり、負け組みの登場人物たちが、己がダメさゆえに珍妙な事件に巻き込まれてゆく。
そしてその6つの物語は互いに交わりあって…。
短編集にして一つの長編でもある小説。
笑える一冊でもあったけど、何よりとにかくべらぼうに「面白い」。楽しめ度とおススメ度は満点。
奥田英朗の最高傑作だと思う。
この小説が好きだった人には劇団ひとりの『陰日向に咲く』がおススメ。
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