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ナンシー関のエッセイ【書評一覧】 > 天地無用 テレビ消灯時間6
昨日、本が好き!に何気に載せた「走れメロス」の文章がえらく評判になってびっくりした。そもそもたんぽぽモールに書いた文章だったんだけど、たんぽぽさん的に大丈夫だったんだろうか。
それから近日、翻訳で携わった英語教材が発売される。これも自慢。印税は入らないけど、名前は載るので嬉しい。
さて『転地無用』について。
テレビ消灯時間シリーズ最終巻。2002年6月まで連載していたものをまとめたもの。
ナンシー関は2002年6月12日に逝去したので、まさに亡くなったころに連載していたラストコラムとなる。
とはいえ急逝だったため、当然のことながら内容はまったくもっていつも通り。
なくなった直後(6月13日)掲載ぶんは、昼ドラの「真珠夫人」における森下涼子の眉毛の上げ下げについて、そして最終稿(6月20日掲載)は日韓ワールドカップに見られる芸能人のコネについて。
「いたねえ、木村拓哉夫妻」なんて、最期の最期までナンシー節だった。
また2001年9月に書かれたあたりでも、911にはほとんど言及せず、「月曜ミステリー劇場」について冷めた目で熱く語る。
ほんと、揺らぎない人だ。
最期までテレビの前で、一人のテレビ好きとしてあの鋭いまなざしを向け続けたわけだ。
巻末には山藤章二、南伸坊と行った芸能ネタ対談が3年分掲載。99年~01年までの3回。
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