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書評ブログの【笑える本を読もう!】

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笑える本を読もう! > 宮藤官九郎のその他の本【書評一覧】 > 木更津キャッツアイ ワールドシリーズ

作品名: 木更津キャッツアイ ワールドシリーズ
作家名: 宮藤官九郎
ジャンル: 脚本

笑:☆☆☆☆☆☆★★★★
楽:☆☆☆☆☆☆★★★★
ス:☆☆☆☆☆☆★★★★
危:☆☆☆☆☆☆☆★★★
宮藤官九郎その他の本
【書評・あらすじ】
 人気ドラマ&映画シリーズ「木更津キャッツアイ」最終章、同タイトル映画の脚本。
 本編とは別に、付録として磯山晶(プロデューサー)と宮藤官九郎の対談と、平岩紙(ミー子)・酒井若菜(モー子)・薬師丸ひろ子(美礼先生)ら女性陣によるあとがき「LOVE LETTER to KISARAZU CAT'S EYE」が掲載されている。
 僕はもう酒井若菜の文章が読めただけでもはっふんはっふんです。
 ところでこのページをご覧の若菜さん!自分ブログ見てるっす。芸能人で唯一チェックしてるブログっす。文章好きっす。写真も楽しみにしてるっす。てか好きっす。かんけーないけど今日面接でえらい目にあったっす。では、ごきげんよう。

 よし、これで若菜に思いは十分伝わったと思う。もう思い残すことはないので本のあらすじ。
 ドラマシリーズから3年。ぶっさん亡きあと、キャッツアイメンバーはばらばらになってしまっていた。
 バンビは公務員、アニは東京で「IT関係」、マスターは大阪でたこ焼き屋、そしてうっちーはなぜか自衛隊(脱走中)。居場所も気持ちもばらばらになっていた。
 しかしあるとき、バンビが空き地でぶっさんらしき声を聞く。
「それを作れば、彼がやってくる……」
 そしてその声をきっかけに、ばらばらだったキャッツメンバーは再び力を合わせることになる。
 野球とゾンビと財宝とゾンビとゾンビとゾンビと若菜。
 シリーズ中もっともシュールでぶっとんだ作品。しかしシリーズ中唯一ぶっさんの死ぬシーンを描いた切ない1本でもある。
 ドラマ本編日本シリーズと合わせてどうぞ。

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作品名: 木更津キャッツアイ
作家名: 宮藤官九郎
ジャンル: 脚本

笑:☆☆☆☆☆☆☆★★★
楽:☆☆☆☆☆☆☆★★★
ス:☆☆☆☆☆☆☆☆★★
危:☆☆☆☆☆☆☆☆★★
宮藤官九郎その他の本
【書評・あらすじ】
「木更津キャッツアイ」レギュラーシーズン。
 ドラマで放送されたキャッツアイの全ての回(全9話)の脚本が収録。そのほか「まえがき」ではクドカンによるドラマの誕生秘話と各回へのコメント、巻末にはキャッツメンバー(岡田准一、桜井翔、佐藤隆太、塚本高史、岡田義徳)による解説が収録されている。
 なにぶん9話も収録されている、というか多くの人がドラマを見たと思うのであらすじは大いに割愛する。
 ざっといえば、余命半年を宣告された主人公ぶっさんと木更津に暮らす仲間達による、「青春臭さ」からことごとく涙の要素をぬぐい去った青春ドラマ。
 あえて余命半年の主人公を使った上で、終始暗く悲しいお涙頂戴の話にだけにはしまいというところに宮藤官九郎の強いこだわりを感じた。むしろ、当の死ぬシーンが一番笑えるんだから、このこだわりはすごい。
 人を泣かせる話を書くのは案外簡単だ、むしろ人を笑わせることのほうが難しい、といったことを中島らもが言っていたが、それに通じるこだわりだと思う。
 ドラマの手法としては、ストーリーの本筋を「1回表」その真相を「1回裏」としてネタあかしをしていくところが面白い。その際、本筋では小ネタと思っていたものが実は「裏」では真相に関わっていたりして、なるほどこれは面白いわけだ。
 文庫で2段組、480ページ。かなりのボリュームだが、本当にさくっと読めてしまった。小一時間。

 ところで『日本シリーズ』の中で、ふいに「ヤマクラ」という名前が出てきた。キャッツメンバーが黒モーコ+アマゾネス軍団の暮らす島に漂着したシーンだ。
 そこでは別にヤマクラのタネあかしはなかったので、いったい何のネタなんだろうと気になっていたのだ。
 それが、この本編を読んでみてようやく分かった。
 1話のセリフになんと「ヤマクラ」が出てきたのだ。
アニ 「ぶっさんはキャッチャーだから山倉でいいとして」
公平 「いくねえよ」
 なんとこれだけ。
 本人は出てこず。
 わかんねえよ。
 それで山倉の部分に注が付いていたので何者か分かったんだけど、どうも78年にドラフト1位で巨人に入団した山倉和博のことらしい。
 わかんねえよ。
 こんなの本で読んだから気づけたようなものだと思う。いくらなんでも小ネタすぎ。

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