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書評ブログの【笑える本を読もう!】

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作品名: ロケット★ボーイ
作家名: 宮藤官九郎
ジャンル: 脚本

笑:☆☆☆☆☆☆★★★★
楽:☆☆☆☆☆☆★★★★
ス:☆☆☆☆☆☆★★★★
危:☆☆☆☆☆☆☆★★★
宮藤官九郎その他の脚本
【書評・あらすじ】
 宮藤官九郎のテレビドラマデビュー作の脚本。
 放送時期は2001年1月~3月。テレビっ子なのにまったく見た記憶がないなと思ったら、当時僕は浪人の上入試まっさかりだ。まあ知らなかったけど、こんなドラマの脚本もやってたのだ。

 小林、鈴木、田中。極めてフツーの名前の3人が本当にひょんなことで出会い、ぜんぜん知らない同士ながらも次第に他人から仲間になってゆく。
 主人公小林(織田裕二)は宇宙飛行士になるという夢を捨てきれないまま、今は銀河ツーリストという旅行会社で働いている。仕事ではイマイチ評価をしてもらえず、ついでに8年間同棲した恋人には逃げられてしまった。
 そんな折、両親からの命令で幼馴染の「花沢エイリアン」こと君江との見合いが持ち上がる。なんとなく花沢エイリアンとの見合いがいやで野球場に足が向かう小林。
 そこでであったのが、鈴木(ユースケ・サンタマリア)と田中(市川染五郎)だった。
 小林、鈴木、田中。フツーの名前の3人は、なぜか永久に減るこのとないビールのタダ券を切り崩し(?)ながら、互いの問題を語り合い次第に友情を深めてゆく。

 デビュー作なのでキャッツアイIWGPみたいなクドカンらしい斬新さは少なかった。が、そこはさすがクドカン、やっぱりギャグはとびきり冴えていた。
 ストーリーはきちんと読ませ、笑わせるところで笑わせる。
 IWGPでのクドカン節炸裂前夜って感じで、やっぱり面白かった。

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笑える本を読もう! > 宮藤官九郎のその他の本【書評一覧】 > 宮藤官九郎脚本 池袋ウエストゲートパーク

作品名: 池袋ウエストゲートパーク
作家名: 宮藤官九郎
ジャンル: 脚本

笑:☆☆☆☆☆☆★★★★
楽:☆☆☆☆☆☆★★★★
ス:☆☆☆☆☆☆☆★★★
危:☆☆☆☆☆☆★★★★
宮藤官九郎その他の脚本
【書評・あらすじ】
 宮藤官九郎出世作のドラマ「IWGP(池袋ウェストゲートパーク)」の脚本。原作は石田衣良。

 生まれも育ちも池袋、ブクロをこよなく愛するマコト。
 あるとき恋人(?)のリカが殺されたのをきっかけに、トラブルシューターとして池袋で生じるさまざまな問題を解決するようになる。
 ヤクザの娘の失踪、イラン人の保護、ストーカー…そこにカラーギャングの抗争、警察の思惑などがからみ、マコトはどんどん事件に深く関わってゆくことに。

 文庫には2003年にスペシャルドラマとして放送された「スープの回」の脚本も収録されている。キャッツアイが脇役でしれっと登場してきたりして、こういうファンサービスは嬉しい。
 ドラマのレギュラーが11回分とスペシャルの回が収録されているので、文庫でページ数はおよそ700ページ。かなりのボリュームだった。
 ただ、ドラマが文句なしの面白さだったので、ドラマの面白さを期待して脚本を読むと少しガッカリするかも。まあ映像を意図して書かれたものだからね。
 まずはドラマを見てから楽しむのが吉かな。

 ところで本とは関係ないんだけど、ドラマIWGPでボーリング場の店員カオル役を演じていたのって、実はミュージシャンの安藤裕子だったりする。
 安藤裕子というと、月桂冠のCMの♪なーでーてー、やぁさーしーくー♪って曲(のうぜんかつら)が1番知られているかな。バラードを中心に素晴らしい曲を量産しているいいミュージシャンだ。
 むしろ僕はもともとミュージシャンとしてファンで、最近調べてて初めてドラマIWGPに出てたことを知ってびっくりしたところだったりする。
 ドラマ出演後に出演者がどんどん売れたので有名なドラマIWGPだったけど、実はこんな出世の仕方した人もいたのだ。
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