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書評ブログの【笑える本を読もう!】

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作品名: 私は作中の人物である
作家名: 清水義範
ジャンル: 短編小説集

笑:☆☆☆☆☆☆★★★★
楽:☆☆☆☆★★★★★★
ス:☆☆☆★★★★★★★
危:☆☆☆☆☆☆☆★★★
清水義範その他の小説
【書評・あらすじ】
 文学的実験が多く試みられた一冊。
 フィクションの語り手「私」とは何かについての考察「私は作中の人物である」、全国のまずいものを紹介したグルメエッセイのパスティーシュ「全国まずいものマップ」、文字化けしまくりの官能小説の原稿「文字化けの悦楽」など。
 中でも「船が州を上へ行く」は特筆すべき。
 タイトルからも分かるとおり、かのジェイムスジョイスの『フィネガンズウェイク』を取り込んだ作品なのだ。
 『フィネガンズウェイク』といえば英文学の中でも読みたくない難解(というか難読)な作品として五本の指に入る。ネイティブの大学教授でさえ、あれは読みたくない、といっているのを聞いたことがある。
 そんな『フィネガンズ~』を取り込んでいるため、結構笑えるとは思うのだけど、とても読みにくい。
 そんなわけで、あまりにも実験的すぎて一般ウケはせんだろうと思われる一冊。

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