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書評ブログの【笑える本を読もう!】

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作品名: お父さんのバックドロップ
作家名: 中島らも
ジャンル: 短編集

笑:☆☆☆☆☆☆☆☆★★
楽:☆☆☆☆☆☆☆☆★★
ス:☆☆☆☆☆☆☆☆★★
危:☆☆☆☆☆☆☆★★★
中島らものその他の小説 
【書評・あらすじ】
 悪役プロレスラー、へっぽこ落語家、負けず嫌いのペット狂、いたずらっ子、といったへんてこで愛らしいお父さんたちの物語が4話収録された短編集。

 特に「お父さんのカッパ落語」と「お父さんのロックンロール」が良い。

「お父さんのカッパ落語」
 落語家でいつもシャレばかり言っているがいつまでもうだつの上がらないお父さん。そんなお父さんにあるとき師匠から落語の世界から足を洗うよう言い渡される。そして最後のチャレンジとして新人賞に出場することにしたお父さんに、ある変化が表れる。
 まるで物語自体が落語のような、笑える人情話。

「お父さんのロックンロール」
 いたずらっ子のお父さんとしっかりもののその娘の攻防戦を描く。
 娘の家庭訪問の日に、27歳で美人の担任がやってくることを知り、がぜん燃えるいたずらっ子のお父さん。一方でそんな変わり者の父と担任の先生をどうしても会わせたくない娘。
 そして当日、案の定ロックンロールのふざけた格好をして先生を待ち受ける絶好調のお父さんだったが、そこには予想外の結末が。
 そんな二人の攻防が、バカバカしくもあたたかくて笑える。

 どの話もハートウォーミングで何度でも読みたくなる。小学生向けに書いたというが、大人でも、というか大人だからこそ楽しめる一冊だと思う。
 
 なお、表題作「お父さんのバックドロップ」は宇梶剛士主演で映画化されている。ちょい役で中島らも本人も出ているので必見。あんまり笑える映画ではないけど。
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