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書評ブログの【笑える本を読もう!】

書評ブログの【笑える本を読もう!】


作品名: 探偵ガリレオ
作家名: 東野圭吾
ジャンル: 長編小説

笑:☆☆☆☆★★★★★★
楽:☆☆☆☆☆☆★★★★
ス:☆☆☆☆☆☆★★★★
危:☆☆☆☆☆★★★★★
東野圭吾その他の小説 
【書評・あらすじ】
 いまさら僕が紹介するまでもなく、超人気作家東野圭吾の超人気シリーズ第1作だ。
 福山でドラマ化され大ブーム。本も売れまくり、はいった印税は往年のマイケルジャクソンに匹敵するといわれている。いや、それは知らない。
 ところで僕はドラマを見なかったし、いまごろようやく本を読んだんだけど、読みながらどうも福山じゃないよなあと思っていた。主人公湯川についてだ。湯川はもっとひょうひょうとしたキャラクターの人が合うんじゃないかと思っていたのだ。すると後に、このキャラクターは実際に別の人をイメージして書かれたことが明らかになった。詳しくはのちほど。

 笑える本としては、ところどころにクスリと可笑しい部分もある、といった程度だった。よって笑える度は低めに。やはり「面白さ」のほうが先行していた。
 この本の面白いのは、なんといっても謎を解くのが物理学者という点だ。
 この一冊には1章完結で5つのミステリーが収録されていたが、いずれも一見怪奇現象にしか見えない謎が、物理学によって科学的に解き明かされる。
 さすが東野圭吾。府立大の工学部を出ただけあって、これは他の作家にはなかなか真似できないことだ。

 また主人公湯川の人物像も「実に興味深い」。
 ひょうひょうとしてるが興味があることにだけはぐっと迫る。無関心なのかと思ったらどこかでヒントを得、とっくに謎を解明している。子ども嫌いでいつもインスタントコーヒーを飲んでいる。そんな変人湯川が不思議ととても魅力的に描かれている。

 ところで先に少し述べたが、主人公の湯川学にモデルがいたことをご存知だろうか。まあモデルとはいっても、探偵としてのモデルではなく、人物としてのモデルなんだけど。
 本書の解説にはこう書かれている。
「何を隠そう、東野さんは、僕をイメージして『探偵ガリレオ』の主人公である天才物理学者・湯川学を書いた」
 そう語るのは、東野圭吾が偶然見た映画の中で探偵役を演じていたという、俳優の佐野史郎、その人である。
 なるほど、佐野史郎ならイメージどおりだ。

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