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作品名: ビジネス・ナンセンス辞典
作家名: 中島らも
ジャンル: エッセイ

笑:☆☆☆☆☆☆☆★★★
楽:☆☆☆☆☆☆★★★★
ス:☆☆☆☆☆☆★★★★
危:☆☆☆☆☆☆☆☆☆★
中島らものその他のエッセイ 
【書評・あらすじ】
 ビジネス用語を辞典風に50音順で解説するという形式のエッセイ。
 中島らもを知れば知るほど意外に思える事実だが、もともとらもさんはバリバリの営業マンだった。
 ちょっと想像し難いというか、なんとなく中島らもは生まれたときから中島らもだったような想像をしてしまうのだけど、実はビジネスに関して一家言も二家言もある人なのだ。
 内容に関してはビジネス用語にまつわるエッセイなので万人ウケするかはわからないけど、少なくともビジネスマンではない僕のお気に入りの一冊であることに間違いはない。中島らも特有のとぼけた笑いが満喫できるエッセイ集だった。

 また特筆すべきは、ときどきエッセイに混じってショートショート風の小話が挿入される点だ。そしてまたこのショートショートがどれもたまらなく可笑しい。
 マザコン男の増加に伴い「母権制擬似家族システム」を導入したある会社の重役会議、通称「家族会議」の様子を描いた「マザコン」、「社長はもしかすると”インド人”なのではないだろうか」という疑念を抱く社員の話「馬脚を現す」など、笑える名作ショートショートが収録されている。元々コント作家だったらもさんの本領発揮といったところだ。
 しかし中でも「坩堝」が最高だ。
 地方から東京に集まってきた社員達のストレスを軽減するために、四菱商事では年に一回「ふるさとの日」が行われる。その日一日は「東京的エリート」を演じることなく、各自ふるさとのスタイルで出社することが義務付けられているのだ。
 あるものは桃太郎の格好をして、またあるものは机でそばを打つ。
 そんな風習にうんざりしていた主人公、外回りに行くフリをしてさぼろうかと考えていたところに、あちらから社長がやってくる・・・。
 この本の「危険度」を9としたが、この好評価はこの一話の影響が大きい。危険すぎるのでくれぐれも電車では読まぬように。

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