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町田康のエッセイ【書評一覧】 > 耳そぎ饅頭
「今度遊ぼうよ」などといわれては反吐を吐きそうな不快さを感じ、ふざけるな、飯喰うな、とあらがってきた町田康(ちなみにこの人、伝説のパンクス町田町蔵だからね。INUで「飯喰うな」の。念のため)。
そのため町田は3年間ほど、外に出ることをせず、ひねもす時代劇ばかりみて過ごしていたという。
しかしあるとき、そんな自分が世間からみれば「偏屈、変わり者、変人、暗い奴。妙な奴、ださい奴、くそ野郎、サイテーの豚野郎」なのではないかと気づき、さらには自分のCDが売れないのは自分がそんな偏屈な人間だからだと確信する。
そんなわけでCDを売るために、カラオケで歌って踊る、温泉へいく、ミュージカルを観る、トップレスバーへいく、といった苦行にも似た遊びに繰り出すことに。
町田康の独特な苦悩に七転八倒する姿が可笑しい一冊。
この人の場合、小説よりエッセイのほうが読みやすい。どちらも世界観は同じなんだけど。
なお、図書館や乗り物では読むのは要注意。
なぜかそういう場所で読んだほうがツボにはまるのだ、町田康の本は。
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町田康のエッセイ【書評一覧】 > 猫のあしあと
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町田康の名エッセイ、個人的にはあらゆるエッセイの中でも一番好きなエッセイ『猫にかまけて』の2作目。猫好きにはたまらない。
文庫化されるかブックオフの100円コーナーに並ぶまで買うまいと心に決めていたら、とうとうブックオフで見つけてしまった。
無類の猫好きである町田のもとに、猫関係のボランティアの人たちが次々と猫を連れてくる。
町田の希望としては、以前飼っていて亡くなってしまったヘッケの兄弟がいるなら保護したいと知らせていたのだけど、なぜかボランティアの人たちはとうていヘッケの兄弟とは思えない猫ばかりを連れてくるのだ。
そんなボランティアの人たちをして、つくづくと町田は思う。
「もしかして、俺って、なめられてる?」
笑って泣けるエッセイに、猫たちのかわゆい、またはブサかわゆい写真が合わせて掲載されている。
猫好きにおススメ。
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