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中島らものエッセイ【書評一覧】 > アマニタ・パンセリナ
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作品名: アマニタ・パンセリナ 作家名: 中島らも ジャンル: エッセイ 笑:☆☆☆☆☆☆★★★★ 楽:☆☆☆☆☆☆☆★★★ ス:☆☆☆☆☆☆★★★★ 危:☆☆☆☆☆☆★★★★ 中島らものその他のエッセイ |
中島らもが実体験に基づきドラッグを語る。
シャブ、LSD、大麻、抗うつ剤等、ドラッグがテーマとして語られるけど、そこから派生する日常や過去のできごとについてが面白い。
特に、らもさんが失業中の「ヘルハウス」(何かしらの中毒者のたまり場と化した中島家は、かつてこう呼ばれたという)時代のことが多く書かれているのが嬉しい。この辺りの話は長編『バンド・オブ・ザ・ナイト』に繋がるところで、とても面白いのだ。ノンフィクションとは思えない壮絶さ。
また、「ハシシュ」の章では、対談集『逢う』で野坂昭如と喧嘩した(そういうことがあったらしいのだ、相手があの野坂昭如というのがまた…)際の、喧嘩の勝敗を決めるために書かれた短編小説「らっきょ」が掲載されている。
ドラッグ本というと一見マニアックそうだけど、意外なことにシンプルに楽しめる一冊。
ちなみに、「睡眠薬系統」の項で、らもさんはこんなことを言っている――「僕は遠からず死ぬな、と思っていた。それも、ラリって階段から転がり落ちるか何か、そういったことのように思えた」
別のエッセイ(『固いおとうふ』)の中では、自分の死期について「どうも五十五、六歳が怪しい」なんてことも言っているし、もしかしたららもさんは自らの死をかなり具体的に予感していたのだろうかなんて邪推してしまう。
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中島らものエッセイ【書評一覧】 > 休みの国
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中島らも晩年中の晩年に書かれたエッセイ。一年365日に存在する「~~の日」の中から、月ごとに面白いものを選び、ツッコミつつそれに関することがらを語る。
中島らもなけなしのエッセイを楽しみながら、自分や身近な人の誕生日が何の日か調べてほくそ笑むことができるお得な一冊。ちなみに僕の誕生日は「ジュディ・オングの日」でした(笑)
いろいろネットで検索すると、らもさんの晩年のエッセイはあまり評判よくないみたいなのだけど、これなんか結構面白いと思うんだけどなあ。
あとがきは娘の中島さなえ。今はエッセイストとしてご活躍とのこと。あとがきでは家庭でのらもさんのことが語られていて、笑える上にほかっとしています。
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