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中島らものエッセイ【書評一覧】 > 固いおとうふ
若くて貧乏な頃に酒を覚え、さりとてとにかく金がないので、安酒ばかり飲んでいた。酒の肴は、店で一番安い固いおとうふだった。
そんなエピソードからタイトルが付けられたエッセイ集。
これといった一貫したテーマはなく、芝居のこと、講演のこと、若かりし頃のことなど、徒然に綴られている。
連日の舞台の稽古のせいで汗をかきインキンになってしまった中島らも。
しかし小説は執筆しなければならない。
そこでインキン治療のためにキン○マをパンツから出しつつ、
「ヴィクトリア湖にのぞむサンセットホテルに一行が着いたのは夕方であった」
なんてエピソードが可笑しくて好きだ(「今日も元気だ締切が近い」)。
また、「万願寺の怪」での不気味体験なども印象に残った。僕は無類の怖い話し好きなのだ。
そして最後に掲載されている「わが葬儀」での、自らの死に方を予言するような一文も特筆すべきだろう。
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中島らものエッセイ【書評一覧】 > 変!!
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「汽車の中でふと目をさますと自分の横に『オオアリクイ』がすわっていた、というような話に僕は目がない」
そう本人が語っているとおり、中島らもの周りには一冊のエッセイができてしまうほど「変」な人・物・事が集まってくるらしい。うらやましい話だ。
あまりにも人から変人だと言われるからパッと見で「変な人」と分かるようにフランシスコザビエルカットにしているおじさん、過去最大の鼻毛を「大事箱」に補完したり旅先に分度器を常備するゴンチチのチチ松村、など、この手の変な人が中島らも周辺には大勢いるのだそうだ。
そういえば『西方冗土』に<ネーポン>の亜細亜コーヒーに行った話しがあったが、あれなんかも中島らもが呼び寄せた典型的な<変!>だといえる。
「わたしって変ってよくいわれるんですぅ」と遠い目をして語る自己陶酔型のあなたに読んで欲しい一冊。
かつて、かのリリー・フランキーは言った。
--変とは「ものスゲー超ウルトラ気持ち悪い」という意味だ。
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