忍者ブログ

書評ブログの【笑える本を読もう!】

書評ブログの【笑える本を読もう!】

笑える本を読もう! > さくら剛のエッセイ【書評一覧】 > アフリカなんて二度と行くか!ボケ!!

作品名: アフリカなんて二度と行くか!ボケ!!
作家名: さくら剛
ジャンル: 旅エッセイ

笑:☆☆☆☆☆☆★★★★
楽:☆☆☆☆☆☆★★★★
ス:☆☆☆☆☆★★★★★
危:☆☆☆☆☆☆★★★★
さくら剛その他のエッセイ
【書評・あらすじ】
 テキスト系サイトから書籍化されしかもベストセラーに、と多くの引きこもりに夢をあたえたさくら剛の、やはりホームページから書籍化された旅行記。
 デビュー作「インドなんか二度と行くか!ボケ!!」ではアルファポリス出版というマイナーな出版社(登録制のランキングサイトで、ホームページのページビューが多いサイトを書籍化してくれる出版社。当ブログも登録している)からの出版だったが、今作「アフリカなんて二度と行くか!ボケ!!」では幻冬舎からの出版と、大きく出世している。なおかつそれがブックオフの100円文庫コーナーで入手できる(ほど売れた)のだから、なんだか感無量である。

 そもそも前作でインドに行ったきっかけは萌え彼女にふられたことだったそうだ。萌え彼女にふられて自暴自棄になり、「そうだインド行こう」と思い立ったのだとか。
 その萌え彼女にはインドから帰国後も諦めがつかず、なんとか連絡を取り付け、メールの受信拒否をされようが、こちらのアドレスを変更し「アドレス変更のお知らせ」をさも何事もなかったかのように送信しクリアする等、猛烈なアタックが続いたという。
 そんな萌え彼女だが、今度は中国に留学という名目で逃げて行きやがった。
 オレからそうやすやすと逃げられると思うなよ。
 そう心にちかったさくら剛、彼女を追いかけに中国にわたることを決意する。
 そして彼女との中国での再会をドラマチックに演出するためにも、その旅を少しだけ困難なものにする必要があった。
 かくして、さくら剛の中国を目指す壮大な旅が始まったのだった。
 南アフリカから。

「インドなんか~」を読む限り、インド人はでたらめだけどムカついて首を絞めたり引っぱたいたりしても許される相手のようだった。
 インド人もインド人で首絞められながら笑ってるみたいな。
 しかしこのアフリカの旅、一応全編ギャグとして書かれているけど、マジでシリアスにあぶねー。
 終始命からがらのように思えてならない。
 アフリカに渡ってすぐに旅費全部盗まれちゃってるし、少年たちは昼間っから公演でラリってるし、何度も銃声聞こえてくるし。
 ムカついて首を絞めようものなら即あの世行きの趣がある。
 インドはムカつくから「二度と行くか!」、アフリカは次は多分死ぬから「二度と行くか!」。タイトルにもそんな含みを想像せずにはいられない内容だった。

 それにしても、南アフリカから中国までの壮大な旅をどうやって一冊の文庫にまとめるのかと思っていたら、案の定、アフリカのど真ん中、ケニアあたりでぷっつりと話しが終わってしまった。
 続きは続編でってか、参ったねと思っていたら、よく考えたら元はテキスト系サイトだったわけだから、続きがどうしても気になるのならこの本の元となったサイト「中国初恋」を見ればすっきり解決なのだった。
 書籍化されても同内容のサイトを残していてくれるあたり、さくら剛いい人である。
 そんなわけで、続きはWebで。

PR
SHARE THIS!!!    
Name  (任意)
Title  (任意)
URL  (任意)
Comment
Pass   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
Sponsored Link
Share
Ranking
人気ブログランキングへ ブログランキング・にほんブログ村へ
New Reviews
Recommend
松尾スズキ (小説)
 クワイエットルームにようこそ
中島らも (エッセイ)
 中島らものたまらん人々
町田康 (エッセイ)
 猫にかまけて
奥田英朗 (小説)
 ララピポ
森見登美彦 (小説)
 夜は短し歩けよ乙女
Sponsored Link