いまをさかのぼること100年前に書かれた書物だが、いまでも十分に笑える一冊。
いまでいうと何かっぽいなとしばらく考えていたんだけど、どうも本とかではなくて、インターネット的面白さがあったような気がする。たとえばtumblrを眺めているときの面白さに近い。
平たくいえば名言集のようなものか。
辞典というだけあって、単語の解説がA~Zまで延々と掲載されている。
ただし、どれもブリティッシュユーモア独特のアイロニーたっぷりで。
Aの項目からごく一部を抜粋--
ABATIS 【逆茂木】
外部のがらくたが内部のがらくたの邪魔をするのを防ぐために砦の前面におかれたがらくた。
ACCUSE 【責める】
他人の非行やくだらなさを断定する。その者に濡れ衣を着せることにたいし自己を正当化するものとして、もっとも普通に行われる。
ADHERENT 【門人】
学ばんと心に期したる一切のことを未だに習得していない心奉者。
ADMIRATION 【賞賛】
他人が自分自身に似ているのを礼儀正しく認めること。
AQUAINTANCE 【知り合い】
お金を借りるくらいの面識はあっても、お金を貸すほどはよく知らない人のこと。
ずっとこの調子。外部のがらくたが内部のがらくたの邪魔をするのを防ぐために砦の前面におかれたがらくた。
ACCUSE 【責める】
他人の非行やくだらなさを断定する。その者に濡れ衣を着せることにたいし自己を正当化するものとして、もっとも普通に行われる。
ADHERENT 【門人】
学ばんと心に期したる一切のことを未だに習得していない心奉者。
ADMIRATION 【賞賛】
他人が自分自身に似ているのを礼儀正しく認めること。
AQUAINTANCE 【知り合い】
お金を借りるくらいの面識はあっても、お金を貸すほどはよく知らない人のこと。
読むというより、とりあえずカバンにいれといて、出先のトイレ(大)などでぱらっといいかげんにページを開いて、たはは、と笑うのが正しい読み方かな。
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作品名: カンタベリー物語 作家名: ジョフリー・チョーサー ジャンル: 訳本・掌編集 笑:☆☆☆☆☆★★★★★ 楽:☆☆☆☆☆★★★★★ ス:☆☆☆☆★★★★★★ 危:☆☆☆☆☆☆★★★★ この他の訳本 |
英文学の古典。
春の陽気に釣られて巡礼の旅に出てきた人々が、せっかくだから楽しく行くためにみんなで一話ずつ笑える話をしようや、ということで、互いに知っているバカ話をしあう。そしてその際語られた話という体で、下世話な物語がオムニバス形式で描かれている。短編小説集みたいなもの。
特に「粉屋の物語」(寝取られ男に降りかかった惨事)なんて結構よくできた話で、今でも十分笑える物語だと思う。
なお、岩波等から完訳版が出てるけど、とにかく長い。上中下三巻に渡ってたりする。しかし内容はというと、ひたすら下世話なアホ話で、とくに大きな物語が進展するわけではない。
そんで僕は角川から出てる版をおススメする。面白い話をいいとこ取りして短めの一冊にまとめてくれてる。
なんとなく中世ヨーロッパって、何かあったらすぐ処刑、みたいな暗黒のイメージがあったんだけど、この小説を読んでそのイメージが完全に覆った。結構元気で明るい。
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