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書評ブログの【笑える本を読もう!】

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作品名: 普通の生活
作家名: 景山民夫
ジャンル: 掌編小説

笑:☆☆☆☆☆★★★★★
楽:☆☆☆☆☆☆★★★★
ス:☆☆☆☆☆☆★★★★
危:☆☆☆☆☆☆★★★★
景山民夫その他の小説 
【書評・あらすじ】
 小説家にして放送作家、景山民夫の初の掌編小説集。
 野田秀樹のエッセイなんかを読んでいると、うーんこれはエッセイと書いてあるけど小説じゃないの、とよく悩むのだけど、この『普通の生活』はまったく逆で、掌編(小説)と書いてあるけど、これはエッセイじゃないのかと悩む感じだった。
 少なくともフィクションではなく、景山民夫自身の実体験をもとに書かれた掌編小説集のようだ。(※と思っていたら、wikipediaにはエッセイと表記されている。うーん、やっぱりエッセイなのかな。しかしエッセイというにはあまりに物語なんだよな)
 っま、とにかくその辺の境界は極めて曖昧。内容はエッセイ、語り口は小説、と思っていただきたい。

 内容はそのタイトルとは裏腹に、「普通の生活」などどこにも書かれていない。
 主にヨーロッパの長期滞在や海外でのできごとが描かれており、現地で調達したボロ車での放浪旅や、飲み屋で飛び込みでバンド演奏させられた話、言葉の分からん国で60歳の娼婦に迫られた話など、「普通」ではなかなか経験できないできごとが30話収録されている。

 笑える本としては、序盤はイマイチかなと思っていたけど、途中からノッてくるのでそこまでの辛抱。
 けっこうフリチンやウンコネタがあるのに、なぜかキザな30話の掌編小説。

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