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爆笑問題のその他の本【書評一覧】 > 爆笑問題の日本原論 3 世界激動編
作品名: 爆笑問題の日本原論 世界激動編 作家名: 爆笑問題 ジャンル: 漫才形式 笑:☆☆☆☆☆☆☆★★★ 楽:☆☆☆☆☆☆★★★★ ス:☆☆☆☆☆★★★★★ 危:☆☆☆☆☆☆☆★★★ 爆笑問題この他の漫才本 |
爆笑問題の日本原論シリーズ。1999年から2001年、激動の世紀末からニューミレニアムを爆笑問題がいつものコント形式で斬る。
シャクティーパットのライフスペース、新潟監禁、お受験殺人、小渕、森、雪印食中毒、そして911テロ…。たしかに、これは有無を言わせぬ「激動」だ。
この時期のことは僕も、比喩的な意味を超えて、つい最近のことのようによく覚えている。
内容の時期的に僕自身の最暗黒時代と重複しているのだ。
大学受験に失敗して、受験浪人するも心が折れて半年引きこもり。そこからはい出してきてようやく大学合格。といった地味にドラマチックな時期と重なる。
テロ、監禁、食中毒。世界も暗かったが、僕も暗かった。そんな時代だったから、自分と世界のできごとがマッチして、よく覚えている。
それにしても、時事ネタはなんとなく毛嫌いしているところがあったが、そんな自分の身の上と照らし合わせながら読むと、時事ネタも結構味わい深いし面白い。
読みどころとしては、冒頭に書かれた詩が好きだ。
911テロで幕を開けた「新世紀」というあの時代をしびれるほどよく描いていると思う。
「名言集」にごく一部だが引用しているので、気になる人はどうぞ。
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はらたいらのエッセイ【書評一覧】 > 知的遊戯
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クイズダービー、七三分けでお馴染みのはらたいらのユーモアエッセイ集。そんな印象しかないが、そういえば本職は漫画家だったよな。たは。
ところで、少しひねくれているかもしれないが、僕の読書の楽しみの一つに、その本が書かれたときと今との時間差を楽しむ、という楽しみ方がある。
もっとも、その距離が開きすぎてしまうと「男、親王たちの逍遥し給所にまうでて云々」なんてな、よくわっかんないことになってしまうので、そこには適度な時間差が要求されるのだ。また、時事ネタとなってしまうと完全においてけぼりになってしまうので、これも厳しい。なかなか難しいポイントなのだ。
その点、この一冊はかなり熱い。
ダサイ、という言葉がある。若者たちの間で流行しているスラングである
これこれ!この距離感だよ!「ダサい」という言葉が最近生まれた若者言葉として紹介される、この時差。たっまんねえぜ。
ところで、「ダサいたま」という言葉がある。インターネットの間で流行しているスラングである。ってこれ、てっきり2chかなんか発祥のダジャレなのだと思ってたんだけど、どうもこの本によると、「ダサい」という言葉は本当に埼玉に語源があるのだそうだ。
埼玉の土地成金の息子が外車で嬉しそうに六本木あたりに出てくる。しかし所詮成金の息子は成金の息子。「あーあ、駄目ね埼玉は」と嘲笑された。この言葉が縮まって「ダサい(駄埼)」になったという。
本のタイトル「知的遊戯」に相応しく新たな雑学を手に入れてしまった。てか、これってもしかしていわずもがなの常識だったんだろうか。だとしたらしまった。無知を晒してしまった。
内容は、ユーモアについて、少年時代のいたずらについて、「ピーターパン症候群」(これこれ!)についてなど、さらっと読める感じの一冊だった。昭和60年に初版の本なので、齢30手前の僕には年代的にかなり「クル」内容が多かった。いや、はらたいらの時点ですでにだいぶクルんだけど。
さて、「まえがき」に引用された一節があんまり気に入ったので、備忘録も兼ねてまた引きしておく。アメリカのとあるお墓に墓碑銘として刻まれている言葉--
アメリカ・メーン州のイーストポートの墓
「ここに引っ越しました」
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