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野田秀樹のエッセイ【書評一覧】 > 人類への胃散
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「またつまらぬものを斬ってしまった」
という思いだ。もっとも、こんなブログをしていると、この言葉がはたして褒め言葉なのかけなし言葉なのか、自分でもわけがわからなくなってくるのだけど。
歴史学者を自称した野田秀樹が、これまで一度も語られたことのない歴史の真実を語る。
人類の雛形、ゲルマン民族の大移動、十字軍、ナポレオン等々。
普通、エッセイというと、筆者の日常や思想なんかが短めに綴られていて、概して「気軽に楽しめる」読み物であることが多いのだけど、この『人類への胃散』は違う。
全ての話しが論としてつながりをもつ、一大エッセイなのだ。
シュールな世界観の妄想が一冊まるまる続くと考えてもらえたらいいだろう。
読むほうもガッツがいるぜ。
なお巻末には短編小説「ハルコとレンジ」が掲載されている。
キオスクの店員ハルコに訪れた神々の悪戯を描くブラックユーモア。
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三浦しをんの小説【書評一覧】 > ロマンス小説の七日間
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作品名: ロマンス小説の七日間 作家名: 三浦しをん ジャンル: 長編小説 笑:☆☆☆☆☆★★★★★ 楽:☆☆☆☆☆☆☆★★★ ス:☆☆☆☆☆☆☆★★★ 危:☆☆☆☆☆☆★★★★ 三浦しをんその他の小説 |
王の命令のもと、ノーザンプルの女領主アリエノールのもとに、戦場の英雄、荒くれ者の騎士ウォリックが結婚相手として迎えいれられることになる。
出会うまでは、あまりにも歩んできた人生の異なる相手に戸惑いを隠せなかった2人であったが、出会いから間もなく、2人は互いに激しく惹かれあっていく。
中世ヨーロッパを舞台にした騎士道ロマンス小説…
を翻訳しているのがこの物語の主人公、あかり。
序盤を読むだけで結末までが正確に読めてしまうマンネリ化したロマンス小説を翻訳することに疑問を覚えつつ、7日後に迫った締め切りのため、せっせと翻訳作業をしている。
しかし、ボーイフレンドの神名の突然の退職、怪しい女の影などが発覚するにつれ、あかりの怒り心頭。
翻訳される物語の中で、次第にあかりの暴走が始まる。
翻訳される中世ロマンスと、あかりや神名、そして彼らを取り巻く人たちとの現代劇が交互に描かれる。
1冊で2度おいしく、非常に上手い小説だった。
恋愛小説にはあまり興味のない僕であるが、妄想妄想の三浦しをん姉さんのこと、きっと何かをやらかしてくれるだろうとは期待していたのだが、案の定やらかしてくれていてよかった。
エッセイでハーレクイーンへの熱い思いをほとばしらせていた妄想姉さんだけあって、現代部よりも中世ロマンスのほうでノリにのっていた。
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