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浅田次郎のエッセイ【書評一覧】 > 初等ヤクザの犯罪学教室
作品名: 初等ヤクザの犯罪学教室 作家名: 浅田次郎 ジャンル: エッセイ 笑:☆☆☆☆☆★★★★★ 楽:☆☆☆☆☆☆★★★★ ス:☆☆☆☆☆☆★★★★ 危:☆☆☆☆☆☆★★★★ 浅田次郎その他のエッセイ |
これから犯罪を犯そうと思っている人向けの指南書。
その筋の人やベテランの刑事から「ダンマリの浅」として敬意を集める浅田次郎が、実体験をもとに犯罪のあれこれを語る。
別件逮捕に対抗する手段、捜査の足並みを揃わせない方法、抜き足・差し足こそ泥棒の基本動作、銀行強盗の目標金額はせいぜい1000万にしよう、など、これからヤクザな人生を歩む上で大変役立つ実践的な情報が満載だった。
ちなみに本書によると、最も割りにあわない犯罪は、「覚せい剤」と「酔っ払い運転」とのことだ。
それにしても実際のところ、『勇気凛々ルリの色』なんか読んでいると、浅田次郎の過去には自衛隊時代と作家時代の間に空白の期間があるらしい。
その辺をなまじっか知っていた分、マジで、どこまでが本当なのかわからなくなってしまうのがこのエッセイ集。
さすがにこれはあるまいと思うような裏社会の話も、もしかして本当に実体験なんじゃあ…といぶかしく思ってしまうような謎が、浅田次郎にはたしかにある。
ただし、浅田次郎があくまで小説家であることは念頭においておかなければならないことで、そのことを念頭に置いた上で、しかしまあ、やはり結局どこまでが本当なのかわかんねえので困ってしまうのであります。
ほんと、ややこしい作家である。
ちなみに出版はご丁寧にも幻冬舎「アウトロー」文庫より。そんな出版社あったのね。
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ゲッツ板谷のエッセイ【書評一覧】 > 板谷バカ三代
ストレート、ど直球勝負の笑えるエッセイ。
エッセイストゲッツ板谷の家に生息する3代にわたるバカ、祖母バアさん・父ケンちゃん・弟セージ。
彼らのつむぎだす色濃きバカの血のドラマを収めたエッセイ集。
火炎放射器で家の母屋を全焼させるケンちゃん。なぜかいつも母のパンストをかぶっているバアさん。ようやく見つけた仕事先の所長としての初仕事で会社の車庫をフッ飛ばしてしまう弟セージ。
そしてある日突然家に棲みついてしまった謎の老婆、秀吉。
信じられない。
というより、こんな一家が本当にいるなんて信じたくない。
パワフルというと普通ポジティブな意味を表すものだが、この本に描かれた一家の生態は、パワフルすぎて逆に不気味な域に達している。
とにかくめちゃくちゃすぎて、最初は思わず笑ってしまうものの、そのあとにいったんドン引きしてしまう。
が、さらにそのあとにもう一度笑いの波がくるほどのひどい可笑しさ。
板谷一家のバカパワーは必見必笑。
久々に声に出して笑いながら本を読みました。
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