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景山民夫の小説【書評一覧】 > 転がる石のように
戦後間もないころ、アメリカ軍の占領下にあった時代に横浜の米軍基地の近くで生まれ育った上山哲夫。友人は日本人よりも基地に暮らすアメリカ人のほうが多かった。しかし戦後の復興を経、東京オリンピックを境に、日本から、そして哲夫の町から<アメリカ>は消えた。
そして60年代後半。22歳になった哲夫は、自分の中に理想とする<アメリカ>が存在することに気が付く。そして心の中に巣食う<アメリカ>を探しに、ヒッピームーブメントがかげりをみせるアメリカ大陸にわたる。
主人公のアメリカでの放浪の旅を描くことで、自分の理想と現実の間で揺れる青年の葛藤を描いた良作。
「冷たいシャワーが好きなら三ドル八五セント。嫌いでも泊まりたいならその倍だ」
「冷たいのが好きな料金で一泊だ」
「冷たいのが好きな料金で一泊だ」
台詞回しがいちいちウィットに富んでおり、クスリと笑いながらぐいぐい楽しめる。
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景山民夫のエッセイ【書評一覧】 > イルカの恋、カンガルーの友情
作品名: イルカの恋、カンガルーの友情 作家名: 景山民夫 ジャンル: エッセイ 笑:☆☆☆☆☆☆★★★★ 楽:☆☆☆☆☆☆★★★★ ス:☆☆☆☆☆☆★★★★ 危:☆☆☆☆☆☆☆★★★ 景山民夫その他のエッセイ |
景山民夫はたびたび中島らもさんのエッセイに「うさんくさいやつ」として登場していたのだが、そのらもさんのエッセイの中で紹介されていた話が、この『イルカの恋、カンガルーの友情』に登場し、おっ、とテンションが上がってしまった。
スコットランドの民族衣装キルト(男が着ているチェック柄のスカート)の下には下着をつけないと聞いた景山が、スコットランドを訪れた際いそいそと丘でバグパイプを吹いている男に近づいてゆき、「スカートの中を見せろ」と話しかける話だ。
これはウソのような本当の話なのか、それとも本当のようなウソなのか。
ここ数冊本を読んだ感じ、景山民夫の変人振りからして、ちょっとこれは判断しかねる。
またこの場合、ウソだったら変人なのか、本当だったら変人なのか。どっちなんだろうか。
この話のほか、はしご車を自家用車として使っていた話、物件を探しにいった先で前の(亡き)住人が床の間に腰掛けているのを見かけた話、ビートたけしに対抗して飛び込みでキャデラックを買った話など、ヘンテコで可笑しいエッセイが34編掲載されている。
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