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宮藤官九郎のその他の本【書評一覧】 > 宮藤官九郎脚本 池袋ウエストゲートパーク
作品名: 池袋ウエストゲートパーク 作家名: 宮藤官九郎 ジャンル: 脚本 笑:☆☆☆☆☆☆★★★★ 楽:☆☆☆☆☆☆★★★★ ス:☆☆☆☆☆☆☆★★★ 危:☆☆☆☆☆☆★★★★ 宮藤官九郎その他の脚本 |
宮藤官九郎出世作のドラマ「IWGP(池袋ウェストゲートパーク)」の脚本。原作は石田衣良。
生まれも育ちも池袋、ブクロをこよなく愛するマコト。
あるとき恋人(?)のリカが殺されたのをきっかけに、トラブルシューターとして池袋で生じるさまざまな問題を解決するようになる。
ヤクザの娘の失踪、イラン人の保護、ストーカー…そこにカラーギャングの抗争、警察の思惑などがからみ、マコトはどんどん事件に深く関わってゆくことに。
文庫には2003年にスペシャルドラマとして放送された「スープの回」の脚本も収録されている。キャッツアイが脇役でしれっと登場してきたりして、こういうファンサービスは嬉しい。
ドラマのレギュラーが11回分とスペシャルの回が収録されているので、文庫でページ数はおよそ700ページ。かなりのボリュームだった。
ただ、ドラマが文句なしの面白さだったので、ドラマの面白さを期待して脚本を読むと少しガッカリするかも。まあ映像を意図して書かれたものだからね。
まずはドラマを見てから楽しむのが吉かな。
ところで本とは関係ないんだけど、ドラマIWGPでボーリング場の店員カオル役を演じていたのって、実はミュージシャンの安藤裕子だったりする。
安藤裕子というと、月桂冠のCMの♪なーでーてー、やぁさーしーくー♪って曲(のうぜんかつら)が1番知られているかな。バラードを中心に素晴らしい曲を量産しているいいミュージシャンだ。
むしろ僕はもともとミュージシャンとしてファンで、最近調べてて初めてドラマIWGPに出てたことを知ってびっくりしたところだったりする。
ドラマ出演後に出演者がどんどん売れたので有名なドラマIWGPだったけど、実はこんな出世の仕方した人もいたのだ。
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ナンシー関のエッセイ【書評一覧】 > 雨天順延 テレビ消灯時間5
テレビ消灯時間シリーズの5冊目。
ってこの人の本の場合、シリーズ別にする必要があるのかどうかも怪しい。
というか本別にこのブログで1冊1冊紹介していることにも実はすでにあまり意義を感じていない。
どの本を取ってもまったくおんなじ。書かれた時代が違うだけ。
と一見悪く書いているようだけど、つまり抜群の安定感をもって僕を楽しませてくれている。
この本の解説で大月隆寛が書いているが、ナンシー関のすごさ、面白さは、紋切り型のテレビ批判(テレビを見たらバカになるぞ、みたいな)は一切せずに、純粋に視聴者として「テレビ批評」をしたところにある。たしかにそんなことした人、ほかにいないもの。
それでこのコラム集もまあ相変わらずテレビと芸能人ネタでバッサバッサ切りまくりですよ。
ところでどうもナンシー関のコラム集は、連載当時にほうぼうに書いていたものを集めて作っているようで、必然的に1冊のコラム集の中でネタが重複することがしばしばある。
おかげで、その当時ナンシー関が誰と何に興味を持っていたか分かりやすいのだ。
それで、この雨天順延のころ(2001年)は、ズバリ言って森繁と「大食い選手権」だ。
件のテレビチャンピオンの大食い選手権に加え、そのパクリ番組が多数出現した時代だったようだ。
しかしナンシー関は元祖というか、テレビチャンピオンの大食いが大好きだったようで、あの番組をして「壊れた人たちがその壊れっぷりを競っている」と評している。
ある種の「見世物小屋」的な面白さがあるということだ。
納得。
それにしても森繁、ナンシーとしてはいつ逝くかいつ逝くかと見守っていたところなんだろうけど、まさか自分のほうが先に急逝してしまうなんて、皮肉な話もあったもんだ。
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