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書評ブログの【笑える本を読もう!】

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作品名: 12歳の大人計画
作家名: 松尾スズキ
ジャンル: テレビ

笑:☆☆☆☆☆☆★★★★
楽:☆☆☆☆☆☆★★★★
ス:☆☆☆☆★★★★★★
危:☆☆☆☆★★★★★★
松尾スズキその他のジャンルの本
【書評・あらすじ】
 まー久々の更新なのにいきなり本とは関係のないというか、管理人にしか関係しない話なんだけど、忍者ブログさんがやってくれちゃいました。各ページにででーんと広告を表示してくれちゃってます。
 記事下のでっかい広告は僕の都合で表示しているわけではないですからね。これ、先月あたりからいきなり表示されることになったこのブログのレンタルサーバー忍者ツールズの仕業なの。
 それでこれを消すためには3500円も払わなければならないっていうね。
 長きにわたり無料で使わせていただいてきた身だから文句もあんまりいえないんだけど、これはさすがなー…。

 そんなわけでブログ更新の志を根こそぎそがれた上、あまりの多忙さに本もほとんど読めていない笑本!管理人です。どうもごめんあそばせ。

 ところで先日、久々に暇をみつけて鹿児島の天文館にあるブックオフに遊びにいったところ、妙な単行本を100円コーナーにて大量に発見した。
「妙な」というのは、恐らく本にはしたみたもののあくまで企画的なのりで、文庫化まではされないような本のことだ。
 ただしメンツが松尾スズキ、宮藤官九郎、中島らもという顔ぶれだったので、とりあえず買ってみた。
 その中の一冊が今回紹介する『12歳の大人計画』だ。

 そもそもこの本は、NHKの番組「課外授業 ようこそ先輩」の松尾スズキの回が書籍化されたものにあたる。ちなみにその番組は、芸能関係で生計を立てている有名(?)人が自分の出身小学校を訪ね、小学生の後輩たちに授業をしてみせるという趣旨のもの。
 その番組を書籍化したのがこの本で、読み物としては大きく分類すると対談集みたいな感じになるのかしら。

 さて我らが劇団大人計画主宰の松尾スズキは、母校である北九州市の折尾西小学校を訪れることに。ちなみにここ、僕が大学時代を過ごした町の近所だったりする。
 松尾は子ども達に向かって「大人とはなんだ?」という授業を行うつもりでスタッフと半年をかけて打ち合わせしていた。
 しかし授業とは生き物。
 松尾とスタッフは「子どもは早く大人になりたいもの」と決め付け、その方向で準備を整えてきていた。少なくとも今の大人たちは子どもの頃に「早く大人になりたい」と願っていたのだ。
 しかしいざ授業をやってみると、冒頭の挨拶の時点で子ども達が予想に反して「子どもでいたい」と思っていることが判明してしまう。
 かくしてのっけから頓挫した松尾一味の狙い。
 松尾スズキの課外授業はのっけから悪いスタートを切ってしまうのだった。

 課外授業は2日にわたって行われている。
 初日は松尾スズキが苦笑しながら「この授業は30点だね」とつぶやくほどに小学生と松尾の思惑がかみ合っていない。
 しかし子ども達に大人のイメージを描かせ、実際に自分達の親に「あなたは大人?」というインタビューを宿題にした後の2日目は、字面で読んでも子ども達の食いつきが変化していることがわかる。
 小学生の森本君の「最初は意味がよくわからなかったけど、2日目にわかった」という言葉が全てを物語っている。

 本書の中で松尾スズキが小学生相手に発した名言はズバリこれ。
「大人はよく絶望するよ。なってみればわかるけどね」

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笑える本を読もう! > さくら剛のエッセイ【書評一覧】 > アフリカなんて二度と行くか!ボケ!!

作品名: アフリカなんて二度と行くか!ボケ!!
作家名: さくら剛
ジャンル: 旅エッセイ

笑:☆☆☆☆☆☆★★★★
楽:☆☆☆☆☆☆★★★★
ス:☆☆☆☆☆★★★★★
危:☆☆☆☆☆☆★★★★
さくら剛その他のエッセイ
【書評・あらすじ】
 テキスト系サイトから書籍化されしかもベストセラーに、と多くの引きこもりに夢をあたえたさくら剛の、やはりホームページから書籍化された旅行記。
 デビュー作「インドなんか二度と行くか!ボケ!!」ではアルファポリス出版というマイナーな出版社(登録制のランキングサイトで、ホームページのページビューが多いサイトを書籍化してくれる出版社。当ブログも登録している)からの出版だったが、今作「アフリカなんて二度と行くか!ボケ!!」では幻冬舎からの出版と、大きく出世している。なおかつそれがブックオフの100円文庫コーナーで入手できる(ほど売れた)のだから、なんだか感無量である。

 そもそも前作でインドに行ったきっかけは萌え彼女にふられたことだったそうだ。萌え彼女にふられて自暴自棄になり、「そうだインド行こう」と思い立ったのだとか。
 その萌え彼女にはインドから帰国後も諦めがつかず、なんとか連絡を取り付け、メールの受信拒否をされようが、こちらのアドレスを変更し「アドレス変更のお知らせ」をさも何事もなかったかのように送信しクリアする等、猛烈なアタックが続いたという。
 そんな萌え彼女だが、今度は中国に留学という名目で逃げて行きやがった。
 オレからそうやすやすと逃げられると思うなよ。
 そう心にちかったさくら剛、彼女を追いかけに中国にわたることを決意する。
 そして彼女との中国での再会をドラマチックに演出するためにも、その旅を少しだけ困難なものにする必要があった。
 かくして、さくら剛の中国を目指す壮大な旅が始まったのだった。
 南アフリカから。

「インドなんか~」を読む限り、インド人はでたらめだけどムカついて首を絞めたり引っぱたいたりしても許される相手のようだった。
 インド人もインド人で首絞められながら笑ってるみたいな。
 しかしこのアフリカの旅、一応全編ギャグとして書かれているけど、マジでシリアスにあぶねー。
 終始命からがらのように思えてならない。
 アフリカに渡ってすぐに旅費全部盗まれちゃってるし、少年たちは昼間っから公演でラリってるし、何度も銃声聞こえてくるし。
 ムカついて首を絞めようものなら即あの世行きの趣がある。
 インドはムカつくから「二度と行くか!」、アフリカは次は多分死ぬから「二度と行くか!」。タイトルにもそんな含みを想像せずにはいられない内容だった。

 それにしても、南アフリカから中国までの壮大な旅をどうやって一冊の文庫にまとめるのかと思っていたら、案の定、アフリカのど真ん中、ケニアあたりでぷっつりと話しが終わってしまった。
 続きは続編でってか、参ったねと思っていたら、よく考えたら元はテキスト系サイトだったわけだから、続きがどうしても気になるのならこの本の元となったサイト「中国初恋」を見ればすっきり解決なのだった。
 書籍化されても同内容のサイトを残していてくれるあたり、さくら剛いい人である。
 そんなわけで、続きはWebで。

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