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書評ブログの【笑える本を読もう!】

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作品名: 妄想中学ただいま放課後
作家名: 宮藤官九郎
ジャンル: 対談集
笑:☆☆☆☆☆☆★★★★
楽:☆☆☆☆☆☆★★★★
ス:☆☆☆☆☆☆★★★★
危:☆☆☆☆☆☆★★★★
宮藤官九郎のドラマ脚本とか
【書評・あらすじ】
 宮藤官九郎がだいたい同学年の人を集めて、理想の妄想クラスを作ろうと試みた対談集。永作博美、的場浩司、阿部サダヲ、相田翔子、遠藤ミチロウなどと対談している。
 まずこの本で言えることは、当時32~33歳だった永作博美のかわいさ。やんやいっても仕方ないので、まず以下の写真を見ていただきたい。

DSC_0022.JPG巻頭のグラビアより永作博美。
「かわいい」という言葉の意味を超えたかわいさ。
ケータイで撮ったのでピンボケしているのはご愛嬌。


DSC_0021.JPG 僕が今30なんだけど、同級生にこれほどのクオリティを保った人がいようか。この問いに僕は声を大にして言いたいのだ。
 否!断じて、否!
 え?だれですかあなたが、ぶっ、いや、ちょ、ぷ、痛い、やめ…
 ワタシリンダよ、同級セー、みんナ綺麗、リンダ思うヨ。

 ところで、これまで数々の対談集を読んできたけど、結局対談というのは著者(?)というより、その対談相手が面白いかどうかにかかっているように思う。
 それは結局著者(?)がどんな人と絡めるかという意味で、やはり著者(?)の力量とかキャラクターにかかっているわけだけど。
 それでこの本、総じてまあまあよかったと思う。
 永作博美のちょっとめんどくさそうな感じ、的場浩司のヤンキー話や無人島話、阿部サダヲが中学時代にミロのCMに出ていた驚き、将棋の羽生善治の将棋の世界の話、安野モヨコとの意気投合感、パンクのカリスマ遠藤ミチロウのかっこよさ。
 それぞれの対談相手がそれぞれ異なる世界の人で、それぞれ魅力のあるものだったと思う。
 特に遠藤ミチロウ。オーケンのエッセイなんかにもたびたび話題に上っていたので名前は知ってたんだけど、伝説のパンクバンド「スターリン」のボーカルだった人だったりする。
 「だからオシッコとツバっていうのはスターリンにとってものすごく象徴的な武器。あとは言葉しかない」
 そんな名言をさらりと吐く、素敵なおじさんだ。

 しかし、及川光博の回だけはその限りではなかった。この人ペラッペラだよ。なんかもうやる気なくなっちゃうよ。ミッチーの話からは、得られるものは何ひとつないよ。
 言葉はいつも人を欺くけれど、それだけはほんとのこと。

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作品名: PEACE
作家名: みうらじゅん
ジャンル: エッセイ

笑:☆☆☆☆☆☆★★★★
楽:☆☆☆☆☆☆☆★★★
ス:☆☆☆☆☆☆★★★★
危:☆☆☆☆☆☆☆★★★
みうらじゅんのその他のエッセイ
【書評・あらすじ】
 タイトルからも分かるように、どうもこの『PEACE』は以前紹介した『LOVE』の姉妹本らしい。
 LOVEとPEACEで<LOVE&PEACE>だ。

 1990年から2003年までに書き散らかした文章を集めた一冊になっている。
 全体に統一性はなく、漠然とみうらじゅんの13年間を辿るエッセイ集になっている。
 テーマは音楽、映画、エロ、仏像、そして何より自分。<自分マニア>を自称するみうらじゅんらしい、the自分語り、な一冊。
 
 ただ、実は僕はこの手の自分語りのエッセイはわりと好きだ。
 みうらじゅんの場合「親孝行」とか「仏像」など、あるテーマに即したエッセイも多く存在するんだけど、それらのエッセイって、こんなところに着目できる俺って、っていう美意識があって、やっぱり僕にはついていけない。
 一方で自分語りのエッセイって、もうどっぷり自分大好きな内容(たとえネガティブに語るとしても)ではあるんだけど、その人の生きざまがもっとも表れるものだと思う。
 そしてさすが<自分マニア>だけあって、みうらじゅんの自分語りは抜群に面白いのだ。
 こういうときのみうらじゅんの文章は、僕が敬愛する中島らものエッセイを思わせるものがある。

「中途半端にかしこくなるよりも、素晴らしいバカになるために努力をするべきだ」

 絶好調で名言続出。名言集もチェケラウ。

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