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ナンシー関のエッセイ【書評一覧】 > ナンシー関のボン研究所
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作品名: ナンシー関のボン研究所 作家名: ナンシー関 ジャンル: エッセイ 笑:☆☆☆☆☆☆★★★★ 楽:☆☆☆☆☆☆★★★★ ス:☆☆☆☆☆☆★★★★ 危:☆☆☆☆☆☆★★★★ ナンシー関その他のエッセイ |
久しぶりにナンシー関の本を読んだけど、やはり一定のレベルで面白いのがこの人の特徴だね。
当ブログの数値でいうなればオール6。どの本を読んでもオール6。まさにそんな完璧なまでの安定感がある。
ずば抜けて大当たりがあるわけではないんだけど、大当たりがない変わりに外れが一切ない。
とにかく安心して楽しめる笑えるコラムの名手、それがナンシー関だ。
さて、本書「ボン研究所」のは、ナンシー関が運営していたホームページ<ボン研究所>をまとめたもの。
そもそもナンシー関の事務所の名前が<ボン研究所>だったのだそうだ。
本書には日記として掲載されていたコラム、いとうせいこう作成の50の質問(うわ、昔流行ってたね!)などが掲載されている。
コラムの内容は大方普段どおりのナンシー節で芸能を切る感じなのだけど、ファンから更新しないことをしかられたり、もうホームページ運営無理かもと泣き言をいったり、プレゼントの応募を募ったり当選者を発表したりと、ホームページならではの内容も多かった。
ちなみに日記(コラム?)の部分を読んでいてすごく気になったのだけど、どうもこのホームページ運営、いやもっといえば事務所の運営自体、ナンシー関がかなりの度合いで個人でやっているような気がした。
だって商品の発送について「それでは死ぬ気で商品発送(こういうことが何よりも苦手)頑張ります」とか言ってるんだもの。
いやいやそこは人の手を借りようよ。
ところでナンシー関がなくなったのがすでに10年前。
もはやホームページなんぞ生き残っていないだろうと思い今検索したら、なんと健在だった。
ボン研究所
少し前のサイトが軒並みnot foundやら価格ドットコムやらになってて悲しくなりがちな昨今、あくまでも安定感があるのがナンシー関なのだった。
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三谷幸喜の小説【書評一覧】 > 古畑任三郎
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ダンディな田村正和を特異なキャラクターに変えてしまったあのドラマ、「古畑」シリーズのノベライズ本。ドラマを見てたのがもう16年も前になるけど(!!!)、演出といいキャラクターといい、斬新でしたよね。
さて、あとがきで三谷自身「(自分は)小説家よりも、脚本家の才能のほうがあるように思えてならない」といっているんだけど、確かにこのノベライズを読む限り、映像のほうが面白かった感は否めない。実際そんな理由で、三谷いわくこのノベライズが「最初で最後のノベライゼーション」なのだそうだ。
なお、なぜプロにおまかせしないのかについて、「これだけ苦労して作ったエピソードなんですよ。そう簡単に、人に任せられるわけないでしょうが」なのだそうだ。
基本的にストーリーはドラマと同じ。
殺人場面からドラマが始まり、読者はその殺人を古畑がいかに暴くのかを楽しむつくりになっている。
犯人目線で物語が描かれるので、むしろ古畑が<悪役>に見えるのが面白いところだ。
ただ、唯一大きな違いがあるとすれば、西村雅彦が怪演したキャラクター、<今泉>が出てこないところだ。いいキャラクターだったのでこれはドラマファンとしてはがっかりするところでもあるのだけど、小説化する際にああいう<遊び>が入り込む隙がなかったのかもしれない。
以下収録話一覧。
1巻
1.おめでとう、アリ先生
2.六代目の犯罪
3.幡隋院大、走る
4.黒田青年の憂鬱
5.井口薫のレクイエム
2巻
1.ちなみの家
2.さよならおたかさん
3.中川外科部長のコート
4.迫坪秘書の長い夜
5.小暮警部最後の事件
古畑ノベライズ下巻はこちら。 |
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