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大槻ケンヂの小説【書評一覧】 > グミ・チョコレート・パイン
作品名: グミ・チョコレート・パイン(グミ編、チョコ編、パイン編) 作家名: 大槻ケンヂ ジャンル: 長編小説 笑:☆☆☆☆☆☆☆☆★★ 楽:☆☆☆☆☆☆★★★★ ス:☆☆☆☆☆★★★★★ 危:☆☆☆☆☆☆☆☆☆★ 大槻ケンヂその他の小説 |
男子中高生のバイブル。いけてない高校生の悶々とした日々がモロに描かれた三冊。
いけてない仲間たちと、周りのくだらないやつらとは自分は違う、という「何か」を模索してバンドを結成する。しかし仲間たちがバンドでそれぞれの才能を開花させてゆく中、そのバンドにさえ自分の居場所を見つけられずにいる主人公。
じゃあいったい自分はどこで、何をやれるってのか。本当は周りのくだらないやつらと何も変わらんのじゃないか。
あー悶々。
そんな折、初恋の女の子はアイドルデビューしてさらに遠い存在になり、あげく男性アイドルとスキャンダルを起こす。
あー悶々。
悶々悶々悶々。
そのやる場なき悶々パワーを根こそぎオナニーに注ぎ込むも、やはり悶々とした暗闇の中でもがく主人公。
じゃあどーすりゃいいのよ!どーすりゃいいのよ!
内向的な思春期を過ごした僕みたいな人、あるいはそんな暗黒の青春真っ只中の人には、読むには辛いがきっと小さな希望を残してくれる小説。
お母さんにオナニー見つかるシーンは必見。
チョコ編、パイン編はこちら。 パイン編あとがきによると、「92年に、読みきりのつもりで書いた小説が、いつの間にか三部作となり、11年もたった’03年、ついに完結しました」とのこと。製作に11年かかった超大作つうこと。読み応えあり。 |
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奥田英朗の小説【書評一覧】 > イン・ザ・プール
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直木賞受賞作で伊良部シリーズの第一弾。
プール依存症や陰茎強直症(勃起しっぱなし)といったトンデモな病を患ったの患者たちが総合病院の神経科を訪れるが、そこには患者たちよりもっとヤバい神経科医、伊良部一郎が待ちうけていた。
この神経科を舞台とした物語が5話収録された短編集。
この伊良部というキャラクター、神経科医のくせにとにかく無神経。
「心の病。もう典型的」なんて人が気にしていることをぬけぬけと断言してみせたりする。
また空気を読むということをいっさいせず、人の迷惑そうな顔をものともせず、というより気づきもせずに、ずけずけと土足で踏み込んでくる。
だけどこれって実は、みんなが憧れる人としてのありかたなんじゃ。
いたずら小僧がそのまま大人になったような魅力的キャラクター。
こんな人が本当にいたらいいのに、と思わせてくれます。
またこの作品にかんしていうと、原作よりも映画のほうが面白い上に笑える。 監督は『時効警察』の三木聡。主演は松尾スズキ。この面子で笑えないわけがない。 一番のお気に入りの笑える映画です。 |
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