笑える本を読もう! >
東野圭吾の小説【書評一覧】 > 怪笑小説
ネットで「笑える本」を調べてみると「はてな」やなんやでこの本がえらくプッシュされているけど、正直そんなに笑えはしなかった一冊。
と珍しく辛口で。
だってその言葉を信じて、買っちゃったんだもの。高いお金だして。僕、買っちゃったんだから。買っちゃったんだから。
ただ、さすが東野圭吾。上手いです。ゲラゲラ笑えることはないんだけど、十分面白かった。
内容はユーモア短編集。中でも最初に収録されている「鬱積電車」が良い。都会に暮らす人々の鬱積が詰まった満員電車。視点的人物がコロコロ移り変わることで乗客の鬱積が一つ一つ積み上げられる。
その描き方が上手いのなんの。
追記:
後日読み返してみると結構面白かったです。
たぶん上記記事を書いたときは、定価で本を買ったのがよっぽど悔しかったんだと思います。
某一徹さながらに息子に野球を教え込む親父を描いた「一徹おやじ」。郊外の町にある日突然あらわれた死体、土地の値段の暴落を回り、となり町と死体のなすりつけあいが始まる、「しかばね台分譲住宅」。『アルジャーノンに花束を』のパロディ作「あるじいさんに線香を」など。全9話。
いずれもオチでニヤリと笑ってしまうようなブラックテースト溢れるユーモア短編集。
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三崎亜記の小説【書評一覧】 > バスジャック
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三崎亜記は『となり町戦争』という小説が名著。しかしこの小説は「笑える」とはいいがたいので当ブログではスルーすることに。
三崎亜記の魅力は、シュールな設定の上でリアルな物語が構築されるところ。つまり設定はとても非現実的なのだけど、話がカオス路線に突っ走らないで、きちんと論理的に物語が組み立てられているところなのだ。
この手の話を書く人を、今のところ僕はほかに知らない。おススメの著者です。
それで、彼の作品で笑いという観点からあげるとすれば、短編集『バスジャック』がよい。特に「二階扉をつけてください」(町内会から、自宅に二階扉を付けるように、との通達が…)という話はめちゃくちゃ笑えます。
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