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中島らもの小説【書評一覧】 > 寝ずの番
ユーモア短編集。
桂吉朝ら落語家から聞いた話をそのまま物語としてまとめた(ようなもんだから俺に印税よこせ!と吉朝さんがあとがきで怒っている)という「寝ずの番」3話。師匠、兄弟子、姐さんの通夜の夜に巻き起こる弟子たちの騒ぎを描く。とびきり下品でとびきり粋な3篇。
それにらもさんオリジナルの短編小説7話を収録した一冊。
子どものころ永井君にされた「ぽっっっか~~~ん」が現在によみがえり劇団リリパット・アーミーのいたずらオヤジたちに火をつける(「ポッカァーン」)、ぎょう虫検査と小学生のほろ苦い想い(「黄色いセロファン」)、おれとおれのクローンの生活(「仔羊ドリー」)など。
さっきまであほで下品なことばっかりいっていたおっちゃんが、急にロマンチックなことをいったかと思うと、最後にはホロリとさせる。
助べえでアホでキザ。そんな中島らもの魅力がきゅっと詰まっている一冊です。
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爆笑問題のエッセイ【書評一覧】 > 太田光自伝
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僕が読書を始めるきっかけとなった一冊。
対談形式の自伝。爆笑問題の太田が生まれた年から34歳まで、自分の各年齢を振り返る。
しかし自伝といいつつ話は飛躍したり捏造されたりハチャメチャ。
それにしてもこの人の発想の豊かさにははっとさせられます。
進化の枝分かれの中でハゲワシは人間よりも進化しているかもしれない、という話とか感心して読みました。つまり、人間が猿の中で進化している度合いと、ハゲワシが鳥の中で進化している度合いを比べると、もしかすると人間はまだまだぜんぜん進化していないほうなんじゃないかという話。
いい加減なことを言っているようで、ナスカの地上絵の例なんかを交えつつ語られると、思わずなるほどなと思わされてしまいます。
その発想の豊かさと饒舌さに関心。
最近テレビでは時事・政治ネタばっかやってるけど、やっぱりこの人はこういう普通の話をさせると面白いですね。
爆笑太田が好きならおススメの一冊。
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