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書評ブログの【笑える本を読もう!】

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作品名: 宗教が往く
作家名: 松尾スズキ
ジャンル: 長編小説

笑:☆☆☆☆☆☆★★★★
楽:☆☆☆☆★★★★★★
ス:☆★★★★★★★★★
危:☆☆☆☆☆☆☆★★★
松尾スズキこの他の小説 
【書評・あらすじ】
 小説が始まるまでの前書きだけで本一冊分。
 全編で多分4、5冊分の長さあるんじゃないか。
 とにかく長い。よくこんなん書いた。松尾もスズキも頑張った。えらい。
 しかしどうも日記的エッセイの『実況生中年』によると、長くなりすぎて一向に物語を閉じることが出来ず、筆者超多忙のなか、無理やっこ小説を終了させてしまったようだ。それでそんな松尾スズキ自身のあわただしい感じがしっかり小説のエンディングに反映されているあたりが悲しい。

 ここまで長いとあらすじ説明する気もうせる。笑えるちゃあ笑えるし、面白いちゃあ面白い。ただ万人ウケは絶対にしない。そんな一冊。
 前書きは筆者である「ワタシ」が作品の中に消えるまで。恋人とのことなど。
 本編は「The 大人計画」といった感じ。アンダーグラウンド。死とセックスと宗教とギャグ。
 大多数の人が苦手だろうけど、好きな人はまあそれはそれでいいんじゃないだろうか。
 
2010年11月に文庫化。まさか文庫化されるような本とは思っていなかったのでブックオフで見つけて驚いた。単行本では上下2段組の400ページ越えという恐ろしく長大な小説だと思っていたけど、意外と文庫化してみると上下2巻に納まっていた。
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作品名: 90くんところがったあのころ
作家名: 大槻ケンヂ
ジャンル: エッセイ

笑:☆☆☆☆☆☆☆★★★
楽:☆☆☆☆★★★★★★
ス:☆☆☆★★★★★★★
危:☆☆☆☆☆☆☆★★★
大槻ケンヂその他のエッセイ 
【書評・あらすじ】
 90年代のできごとをオーケンが自らの体験と照らし合わせながら振り返る。
 AVに女子トイレに忍び込む役で出演したり天皇が崩御した日に「ボヨヨンロック」を収録したり、といった個人的なものや、幸福の科学、ノストラダムスといった当時の世相(世紀末)に関するとってもポップな話題が満載☆
 カール・パーマーの抜けたエマーソン・レイク&パーマーが、あくまでもEL&Pであるためにコージー・パウエルを起用してエマーソン・レイク&パウエルになった話など、ロックファンなら思わず吹き出してしまうこと必至☆
 といくらポップさを演出しても、マニアックなんだよな、いかんせん。

『エヴァンゲリオン』の綾波レイはオーケンの詩(「何処へでも行ける切手」)をモデルにしている、や、町田町蔵(町田康)は駄洒落好きのひょうきんな人だった、など、なんとなくお~と思える内容もちらほらあるにはある。
 それから井上陽水に連れて行かれたバーで、暴れる野坂昭如をデーモン小暮とタモリが羽交い絞めにして制止しているのを見た、なんていう心温まる話もあったりする。ちなみにその晩、奥田民夫と井上陽水が初めて出会い、数年後に二人名義で「ありがとう」が発売されたのだそうだ。うーんいい話。

 総評、笑えます、しかし万人ウケはしません。そんな感じ。

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