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長嶋有の小説【書評一覧】 > ジャージの二人
ジャージの二人/長嶋有
【あらすじ・ひとこと】
あの日僕は古本屋にいて、かれこれ一時間ほど購入する本について悩んでいた。こんなブログをしておきながらいうのもなんだけど、僕は中島らもの本を読みつくしてしまって以来、読書界のデラシネなのだ。そんなわけでどの本が笑わせてくれるか、むむむ、とうなりながら古本屋を徘徊していた。
ところで一時間も古本屋をうろうろしていると、なんだか店員の視線が自分にむかっている気がする。「ねえ、あの人、そろそろ取るよ」とかいう店員のひそひそ声が聞こえてくる気がするのだ。そういった精神的苦痛と格闘しながら好みに合った本を探さなければならないのは難儀なことだ。
それでもう何かとギリギリな感じになってきたので、いい加減店から出たかった。そんな折、そういえば気になるDVDの1つに『間宮兄弟』があったな、と思った。『間宮兄弟』は江国香織の小説が原作だった。
この小説、ユーモアはあるだろうけど、なんだかユルい話っぽくて微妙だなとは思っていた。僕はもっとガツンとくる笑いが好きなのだ。しかしいい加減店から出たかったので、いいや、これで、とフラフラしながら『間宮兄弟』を買って帰ったのだった。
しかし帰っていざ読み始めてみて、僕は非常にショックを受けた。驚いたことに「兄弟」が一向に出てこないのだ。僕はてっきり、なんか兄弟がすったもんだする話だと思っていたんだけど、父子なら出てくるものの、一向に兄弟は出てこない。そして小説もすでに話の半ばにいたらんとしている。
これはさすがになんか変だ、そう思って、いまいちど表紙を確認した。すると、そこにはなんとこう書かれてあった――「『ジャージの二人』 長嶋 有」
ゆるーい話、ゆるーいユーモアが好きな人なら。
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奥田英朗の小説【書評一覧】 > 最悪
つぶれかけの鉄工所の社長、セクハラに悩む女子銀行員、ヤクザに弱みを握られた不良。
3つの人生の転落劇が同時進行で描かれる。
そして3人の最悪な人生の瞬間が交差したとき、物語はとんでもない展開に。
とにかく笑けるほど長い。総ページ数は文庫本で648ページだ。
ただし特筆すべきは、その超大作を管理人はわずか2日で読みきってしまったということ。
あまりにも面白くて、のことである。
加速度を増す転落劇のテンポのよさにぐいぐい引き込まれて、あっちゅう間に読み切れてしまう。
声に出して笑う、というほどではないかもしれないけど、しかし奥田英朗の本にぬかりはない。
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