笑える本を読もう! >
町田康の小説【書評一覧】 > 夫婦茶碗
表題作「夫婦茶碗」と「人間の屑」の二話が収録された中編小説集。
これまでにも何度か書いたけど、町田康の本は本当に読んだ端からすぐに忘れる。そのため、正直どんな話だったか、僕の中ではあらすじがとっても曖昧なのだ。
しかしこの一冊に収録された「人間の屑」は爆笑しながら読んだのを覚えている。猫好きの町田康らしい、笑えるワンシーンがあるのだ。
あるとき主人公が、近所に猫が多く生息していることに気づき、猫たちの家系図を作成する。そして「チィヤ一族」や「黒虎一族」など、猫たちの系譜を体系付ける。まるで猫たちの姿が目に浮かんでくるようで、思わず声を出して笑ってしまうワンシーン。
しかしそのシーン以外はさっぱり思い出せない。もはや病気。
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奥田英朗の小説【書評一覧】 > 町長選挙
ユーモア短編集。
『イン・ザ・プール 』『空中ブランコ』に次ぐ伊良部シリーズ第3弾。
前2作は伊良部一郎のキャラクターの魅力に乗っかった部分が大きかったと思うのだけど、『町長選挙』に収録された話はどれも、伊良部なしでも十分に魅力的な話ばかり。
4話中3話は、松尾スズキの『同姓同名小説』ばりにそのモデルがはっきりしている。
ジャイアンツのナベツネをモデルとした「オーナー」、ホリエンモンをモデルにした「アンポンマン」、黒木瞳をモデルにした「カリスマ稼業」など。
いずれも、ときとして世間から「叩かれる」人たちの視点にたち、その人たちの苦悩をユーモラスに描いている。
しかし特に表題作「町長選挙」がいい。
島に暮らす人たちの郷土愛がハチャメチャながらもやさしく描かれていて、あははと笑ったあとにほろりと泣ける。
シリーズの中で一番面白かった一冊です。
先日ようやく文庫化されたようなので、今が買い。
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