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爆笑問題のエッセイ【書評一覧】 > ヒレハレ草
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爆笑問題名義で出てるけど、内容はほとんど太田が書いたエッセイ。申し訳程度に田中作の粘土細工の写真が挿入されている(けっこう上手い)。
爆笑問題の本は、コント形式のものが多いので、ここまでスタンダードなエッセイはかなり珍しい気がする。また、10年前の本だけど、時事ネタがほとんどないので今でも問題なく楽しめる。
途中、エッセイ(ノンフィクション)のふりをしてショートショートがかかれてたりするので要注意。湿度はかなり高めなので、万人ウケはあまりせんかも。
ところで、僕はこの本を古本屋で買ったのだけど、数箇所にオレンジ色の蛍光ペンでアンダーラインが入れられいている。前の持ち主が入れたんだと思う。例えば「高校の三年間、友達が一人もできなかった私は、大学に入って友達ができたので嬉しくてしょうがなかった」という箇所に線が入れてあるのだけど、この人はそこに印をつけていったい何をしたかったんだろうか。覚えておきたかったんだろうか。結局ブックオフに売ったくせに。
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中島らものエッセイ【書評一覧】 > ネリモノ広告大全
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作品名: ネリモノ広告大全(ちくわ編、ごぼてん編) 作家名: 中島らも ジャンル: エッセイ 笑:☆☆☆☆☆☆☆★★★ 楽:☆☆☆☆☆☆★★★★ ス:☆☆☆☆☆★★★★★ 危:☆☆☆☆☆☆☆★★★ 中島らものその他のエッセイ |
らもさんのデビュー作となる、「啓蒙かまぼこ新聞」を2冊にまとめたもの。
どう見てもエッセイなのだけど、これが雑誌「宝島」に掲載されていた<カネテツデリカフーズ>(かまぼこ会社)の広告だったってんだからすごい。
当時はでっかい紙面の真ん中に「お尻だって洗ってほしい」みたいな一文が慎ましく書かれているのが広告界の流行だったらしいんだけど、なら俺は違うことをやる、と、紙面一面文字でびっしり埋め尽くしてやったらしい。その発想がいかにもロックしててらもさんらしいや。
ロックといえば中には、
電通がなんだ。
博報堂がなんだ。
1対1だったら
負けないぞ!!
-広告のご用命なら-
(株)日広エージェンシー
博報堂がなんだ。
1対1だったら
負けないぞ!!
-広告のご用命なら-
(株)日広エージェンシー
といった当時の勤め先の広告がでかでかと入ったページがあったりして、本当にロックな広告なのだ。
もともとカネテツは由緒あるかまぼこ会社だったらしいのだけど、この広告の効果でパンクな若者たちが就職試験に殺到したのだそうだ。変な広告効果をもたらしたものだ。
当時はまだ普通に(?)広告代理店で会社員をしていたはずなのだけど、すでに文章が抜群に面白い。エッセイスト中島らもはこのときから完成していると思う。
この「かまぼこ新聞」で文章の才能を知られエッセイの依頼を受けるようになり、さらに小説まで書くようになった…という まさに中島らもの原点、スタートラインとなる広告がこれだったのだ。
なお、「ちくわ編」はがっつりエッセイ、「ごぼてん編」はカネテツのキャラクター「てっちゃん」を主人公にしたマンガとショートエッセイが掲載されている。
追記:2008年にリニューアルして新潮文庫から「定本 啓蒙かまぼこ新聞」として発売。中身は「ちくわ編」と「ごぼてん編」をいろいろカットして一冊にまとめた感じ。
「ごぼてん編」(左)はマンガ中心。絵もセリフも手書きの上、ネタもシュールなの多いから結構読みにくかったりもする。もっとも、幼少時代に「ガロ」系のマンガに傾倒したというから、そっち路線なのかもしれない。 「定本 啓蒙かまぼこ新聞」(右)は「ちくわ編」と「ごぼてん編」を小さくまとめたような一冊。 |
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