笑える本を読もう! >
清水義範の小説【書評一覧】 > 博士の異常な発明
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サイエンスフィクションを縦糸として繋がった、連作短編集。SFといっても宇宙が出てくるような突飛なものではなくて、とても科学的なSF。変な言い方だけど。
人類史上最大の発明は何か、と記者たちが論じ合う「プロローグ」に始まり、発明がらみのSF短編小説が8話収録されている。
得意のパスティーシュやギャグで笑わせてくれるうえに、ストーリーとしても面白い。清水義範ってこんなこともできるの?と感心させられた一冊。
笑える話のおススメは、早すぎた発明家「袁孫の発明」、マッドサイエンティスト「異形のもの」、121世紀の考古学者が21世紀日本を語る「鼎談 日本遺跡考古学の世界」といった話あたり。他の話も面白いです。
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町田康の小説【書評一覧】 > くっすん大黒
デビュー作「くっすん大黒」と「河原のアパラ」が収録された中編小説集。
町田康の小説を読むたびにすぐに内容を忘れるので、この危険な一冊のことまで綺麗さっぱり忘れていた。しかしよく考えたら、「内容をすぐ忘れる」と不平を漏らしながらも懲りずに町田の本を読み続けたのは、この一冊がめちゃくちゃ笑えた、という期待感があったからだった。
内容は相変わらずすっかり忘れていて、「くっすん大黒」は気色の悪い大黒を捨てに奔走する話、程度にしか覚えておらず、「河原のアパラ」に関しては完全に失念。
しかし、今思い出した感じでいうと、「くっすん~」は「チャアミィ」のくだり、「河原の~」は冒頭で語られる「フォーク並び」のくだりが超危険。
町田康の描くキャラクターの独特な苦悶や独特な台詞のテンポは、とにかくツボにはまるとこらえようがない笑いを生む。
学食で一人で飯を食いながらこの本を読んでいて、上の箇所にさしかかったとき思わず吹き出してしまい近くの女子大生から不気味がられてしまった。
後悔先に立たず。
諸兄には気をつけていただきたい。
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