パコと魔法の絵本

作品名：　パコと魔法の絵本 作家名：　関口尚 ジャンル：　長編小説 笑：☆☆☆☆☆★★★★★ 楽：☆☆☆☆☆★★★★★ ス：☆☆☆☆☆☆☆★★★ 危：☆☆☆☆★★★★★★ ナンシー関その他のエッセイ

【書評・あらすじ】 
　『崖の上のポニョ』の放映に合わせるように（邪推だろうか）08年に映画が公開されており、ＣＭ等で見かけて、ティム・バートンみたいで面白そうだなと思っていたのだけど、小説をまず読んでみてあまり好みではなかったので、映画はスルーしてしまった。
　あまりに「ええ話」すぎて、ブラックでざっくりと笑える本が好きな僕としては、ちょっと冷めてしまったのだ。
　それにキャラクターが分かり易すぎて（演技が稚拙な元アイドル子役、という設定のキャラクターが演技をすると「～～なんでちゅー」とか言ったりする）ちょっとそれも…。しかしこの話は元々舞台用の脚本だったものを小説用に書きなおしたものらしいので、そこはまあ仕方がなかったのかな。
　一応ジャンルはユーモア小説だと思う。3時間もあればさくっと読めるし、「ええ話」が好きな人にはおススメ。
　あらすじは、とある病院に入院した冷血爺さんが、同じく入院中の少女パコと出会い人間味を取り戻す、みたいな。精神科の待合室でこれを読んだので、なんか妙な臨場感があった（苦笑）

ミツウラの鳴らない電話

ミツウラの鳴らない電話／光浦靖子

【あらすじ・ひとこと】
　僕の中で、光浦は女芸人の中でもダントツで好感度が高い。
　ルックスを逆に売りにすることもハイテンションでなんとかすることもせず、楚々としていて、私は幸か不幸かハイソな環境で育ってしまったんです、すみません、みたいな感じが、いい。
　本の内容はというと、ゆるーい雰囲気のユーモアエッセイ。
　小さい子どもに気を使ったり、マッサージに殺されそうになったりといった日常的なことから、田舎にいたころの日々、上京のときに父のいいつけをかたくなに守ったこと、大久保と過ごした大学時代等。
　とってもライトな読み物。

笑：☆☆☆☆☆★★★★★（笑える度）
楽：☆☆☆☆☆☆★★★★（楽しめる度）
ス：☆☆☆☆☆☆☆★★★（人におススメできる度）
危：☆☆☆☆☆★★★★★（図書館など静かな場所で読んだら危険度）