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書評ブログの【笑える本を読もう!】

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作品名: ことばの国
作家名: 清水義範
ジャンル: 短編小説集

笑:☆☆☆☆☆☆★★★★
楽:☆☆☆☆☆★★★★★
ス:☆☆☆☆☆★★★★★
危:☆☆☆☆☆☆☆★★★
清水義範その他の小説
【書評・あらすじ】
 清水義範は、ある特定のケースに用いられる言葉のおかしさに対して敏感な人なんだなと思う。
 雑誌の対談、テレビ、インテリの書いた旅行記.etcetc。妙な言葉を拾い上げてきては、変だよねえ、ほらほら、と笑いながら手渡してくるといった感じ。
 特にこの『ことばの国』はそういった変な言葉へのこだわりが強い一冊。
 テレビの討論会、ファッション用語、連載小説の「前回までのあらすじ」といった、特殊な言葉で満ちた状況がパスティーシュされている。

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作品名: 星の遠さ寿命の長さ
作家名: 松尾スズキ
ジャンル: 大人計画

笑:☆☆☆☆☆★★★★★
楽:☆☆★★★★★★★★
ス:☆★★★★★★★★★
危:☆☆☆☆☆★★★★★
松尾スズキその他のジャンルの本
【書評・あらすじ】
 松尾スズキによる松尾スズキ好きのための松尾スズキ本。
 35歳の松尾スズキが、これまでの半生を振り返ったり、これまでやってきた全ての仕事を振り返ったりする。

第一章 「最近地獄をみたぁ?」
 鶴見済(自殺マニュアルの人)との対談。
第二章 「星に願いを」
 1962~1997年の半生を振り返る自伝。
第三章 「宇宙は見えるところまでしかない」
 松尾スズキ全仕事のレビュー。
第四章 「絶妙な関係」
 劇団大人計画の役者紹介。 

 自伝の部分は結構面白い。特に幼少期の話なんて、松尾スズキの持つニヒルさの根源を思わせるエピソードがあって、楽しく読める。松尾スズキが生まれたのが北九州(ボクが学生時代をすごした街だ)のつぶれかけの工業と炭鉱の町で、疲弊したおっさんたちが大勢転がっているようなところだったんだけど、あるとき綺麗な町づくりをもくろんだ役所が川に100匹の鯉を放流したところ、その転がってたおっさんたちが嬉々としてぜんぶ釣り上げてしまった、とかいう回想があり、そのまま松尾スズキの書いた話みたいで爆笑した。
 しかしあとはまあほかは、よっぽど松尾スズキと大人計画が好きじゃないと楽しめない。
 あくまでもいっとくと、よっぽどですよ、よっぽど。ちょっと好き、とかじゃダメ。

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