作品名: カンタベリー物語 作家名: ジョフリー・チョーサー ジャンル: 訳本・掌編集 笑:☆☆☆☆☆★★★★★ 楽:☆☆☆☆☆★★★★★ ス:☆☆☆☆★★★★★★ 危:☆☆☆☆☆☆★★★★ この他の訳本 |
英文学の古典。
春の陽気に釣られて巡礼の旅に出てきた人々が、せっかくだから楽しく行くためにみんなで一話ずつ笑える話をしようや、ということで、互いに知っているバカ話をしあう。そしてその際語られた話という体で、下世話な物語がオムニバス形式で描かれている。短編小説集みたいなもの。
特に「粉屋の物語」(寝取られ男に降りかかった惨事)なんて結構よくできた話で、今でも十分笑える物語だと思う。
なお、岩波等から完訳版が出てるけど、とにかく長い。上中下三巻に渡ってたりする。しかし内容はというと、ひたすら下世話なアホ話で、とくに大きな物語が進展するわけではない。
そんで僕は角川から出てる版をおススメする。面白い話をいいとこ取りして短めの一冊にまとめてくれてる。
なんとなく中世ヨーロッパって、何かあったらすぐ処刑、みたいな暗黒のイメージがあったんだけど、この小説を読んでそのイメージが完全に覆った。結構元気で明るい。
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笑える本を読もう! >
中島らものエッセイ【書評一覧】 > 愛をひっかけるための釘
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作品名: 愛をひっかけるための釘 作家名: 中島らも ジャンル: エッセイ 笑:☆☆☆☆☆☆★★★★ 楽:☆☆☆☆☆☆★★★★ ス:☆☆☆☆☆☆☆☆★★ 危:☆☆☆☆☆☆☆★★★ 中島らものその他のエッセイ |
こんなタイトルだけど、恋愛の話はそんなになかった気がする。
あえてあげるなら、「よこしまな初恋」での小学生らしからぬけしからん初恋の話くらいか。
そのほか、CMのこととか死のこととか笑いのこととか、とにかく一貫したテーマはなく何でも語られている。
アル中時代に書かれたものだと思うんだけど、何でもよく知ってる上に、面白い。そして何より、美しい文章に驚かされる。本当に中島らもはバケモノだな。
この本で特筆すべきは「サヨナラにサヨナラ」。
中島らもの数あるエッセイの中でも最も美しいエッセイだと思う。
宇宙と光と時間の関係から、人の愛の話を導き出し、最後にしびれるほど美しい一行。
これだから、らもさんはずりぃ。
気になる人は中島らもの名言集をチェック。
なお、僕はその一行が好きすぎて、友人の結婚祝いにこの本を贈りました。
それほどにすてきな一冊です。
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