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中島らものその他の本【書評一覧】 > らも咄
中島らもオリジナルの新作落語集。
関西のある場所に存在する「うどんの墓場」とそこに迷い込んだ男の悲劇(「うどん番外地・けつねの墓場」)、迷子の魅力を淡々と語るわが子は迷子の達人だった(「迷い子の達人」)、知ったかぶりの男と何も知らない阿呆の壮絶な戦い(「知ったかぶり」)など14話収録。
おススメは「吐かせの岩崎」。
取り調べで脅してもうんともすんとも言わない容疑者を、「吐かせの岩崎」とあだ名される刑事が驚きのやり方で精神的に追い込んでいく。
らもさんの「やらしい」部分がよく出ててめちゃくちゃ笑える。
落語なんだけど、すとんと落ちるショートショートとしても楽しめる一冊です。
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町田康のその他の本【書評一覧】 > 人生を救え!
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町田康が雑誌上で行った人生相談がメインで、最後に作家のいしいしんじとの対談(町をぶらつきながら)が収録されている。
町田康の「真面目さ」がよく分かる一冊だと思う。
中島らもの場合、悩み相談(『明るい悩み相談室』)ではユーモアを隠れ蓑にして結局質問を煙に巻いてしまうようなところが(まあ質問もバカなのばっかだったしそこが面白いんだけど)あったと思うんだけど、本書での町田康の悩み相談はというと驚くほど真面目なのだ。
町田康というとパンクで破天荒みたいなイメージがあるんだけど、意外なことに、毎回読者の悩みに対してユーモアを交えつつもきちんとした回答を導き出そうと努めている。
小説とかエッセイ読んでても思うんだけど、この人の憤りって、真面目すぎて世間に迎合できなかった人のものだと思う。真面目すぎて世間からは不真面目だと叱られる。ほな、どないせぇゆうね。みたいな憤り。
本というより、この人自体が面白いですね。
質問としては、付き合っている男性が何にでもえらそうに能書きたれて批判する「彼氏は『世界一』人間」が、いかにも町田康の本らしくひねくれてて好きだった。
いるよね、そういうやつ。
俺とか。
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