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中島らもの小説【書評一覧】 > 白いメリーさん
クスクス笑ってゾッとする。そんなユーモアとホラーが渾然一体となった短編集。
笑える話としては、「日の出通り商店街 いきいきデー」(どこにでもある商店街で年に一回催される奇妙な祭り)や「クロウリング・キング・スネイク」(ある日突然姉がスネークに)あたり。
あとがきで山内圭哉がいっているが、本当に「小洒落た」一冊。これもまた中島らもの魅力です。
なお、第1話として収録された「日の出通り商店街 いきいきデー」は、2008年ごろに放送の「世にも奇妙な物語」で映像化されていた。
格闘ゲームみたいな映像でなかなかよかった。
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浅田次郎の小説【書評一覧】 > 血まみれのマリア きんぴか②
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作品名: 血まみれのマリア きんぴか② 作家名: 浅田次郎 ジャンル: 長編小説 笑:☆☆☆☆☆☆☆★★★ 楽:☆☆☆☆☆☆☆☆★★ ス:☆☆☆☆☆☆☆★★★ 危:☆☆☆☆☆☆☆★★★ 浅田次郎の他の小説 |
浅田次郎が描く、読後感爽快なピカレスク文学。第二弾。
あまりにも真っ直ぐな人間であるがゆえに「悪党」にされてしまった3人の主人公たち。
今回はその中の一人、ヤクザ者のピスケンが、救急救命センターの婦長「血まみれのマリア」に恋に落ちる。
血まみれのマリアといったら『プリズンホテル 3 冬』にしれっと登場していたあの人じゃない。
そしてしれっと『三人の悪党 きんぴか①』にも登場してたらしい。まったく気づかなかったけど。
なに、このストーリーの微妙なリンク感。
それにしても浅田次郎の小説は、いちいち優しい。
それも優柔不断ゆえの曖昧な優しさではなくて、断固とした、一本筋のとおった優しさだ。
「キサマら、二十何年も生きてきて、いいことなどひとつもなかったではないか」
「人間は不幸の分だけ幸福になる権利がある」
いくら絞ってみても、こんな台詞は僕からは出てこないよ。
なお、この巻は読みきりではなく③に密に繋がっていると思われるので注意。
三人の悪党 きんぴか① 真夜中の喝采 きんぴか③
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