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書評ブログの【笑える本を読もう!】

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作品名: ハナシにならん!笑酔亭梅寿謎解噺2
作家名: 田中啓文
ジャンル: 長編小説

笑:☆☆☆☆☆☆★★★★
楽:☆☆☆☆☆☆☆★★★
ス:☆☆☆☆☆☆☆★★★
危:☆☆☆☆☆☆★★★★
田中啓文その他の小説 
【書評・あらすじ】
 落語の師匠に強制的に弟子入りさせられた不良少年の物語『ハナシがちがう!』の続編。
 弟子入りから1年たち、テレビ出演やラジオのレギュラーなど、徐々に「ハナシ」の世界にのめりこんでゆく主人公竜二であったが、破天荒な師匠梅寿のせいで一門は所属会社から干されることに…。

 ところで前作の感想として「謎解きはべつになくてもいいんじゃ…」といったことを言っていたら、本当に謎解きがかなりマイルドになっていた。
 やはりこのほうがストーリーに集中できていいと思った。物語自体面白いのだから。

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作品名: 蹴りたい田中
作家名: 田中啓文
ジャンル: 短編小説集

笑:☆☆☆☆☆☆★★★★
楽:☆☆☆★★★★★★★
ス:☆☆★★★★★★★★
危:☆☆☆☆☆☆★★★★
田中啓文その他の小説 
【書評・あらすじ】
 かの茶川賞(第130回)を受賞しながら、2004年に謎の失踪を遂げた伝説のSF作家、田中啓文の遺稿集。
 
 巻頭には茶川賞受賞時のインタビューが付され、氏の生涯を辿る形で単行本未収録の短編小説が9作収録されている。
 いずれも氏が生前得意とした駄洒落に満ちており、特に表題作「蹴りたい田中」は、そのタイトルからも研ぎ澄まされたセンスがうかがい知れる。
 また、氏も幼少期に傾倒したといわれるウルトラマンシリーズを氏らしく低俗で下品にリコンストラクトした作品「地球最大の決戦 終末怪獣エビラビラ登場」、巨大きのこが暴れるストーリーが描かれているものの結局最後の駄洒落のために書かれたとしか思えない「トリフィド」シリーズ、水戸黄門を下敷きに筒井康隆をよりドタバタでグロテスクにしたようなストーリーが描かれているものの結局最後の駄洒落のために書かれたとしか思えない「地獄八景獣人戯」などが収録された、珠玉の短編集となっている。

 また真の遺稿ともいうべき「吐仏花ン惑星 永遠の森田健作」は、透明カプセルに入れられた原稿が平成26年に東京都葛飾区で発見されるかたちで…

 って、何を考えてんだこのおっさん。

 本書は小説の内容はさることながら、ご丁寧にも「あとがきにかえて」や「田中啓文文学賞創設のお知らせ」まで凝ったつくりになっており、そのくだらなさに拍車をかけている。
 せめてこの本を買うために、わざわざ往復2時間もかけて駅前のブックオフまで自転車を漕いだ僕の身にもなってほしいものだ。ここまでしてしまった自分が恥ずかしい。

 といいつつ、あたいこういうの、嫌いじゃないわ。
 ここまでくだらないと逆に感心して笑ってしまう。ただゼッタイ一般ウケはしないけど。

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