笑える本を読もう! >
町田康のエッセイ【書評一覧】 > 耳そぎ饅頭
「今度遊ぼうよ」などといわれては反吐を吐きそうな不快さを感じ、ふざけるな、飯喰うな、とあらがってきた町田康(ちなみにこの人、伝説のパンクス町田町蔵だからね。INUで「飯喰うな」の。念のため)。
そのため町田は3年間ほど、外に出ることをせず、ひねもす時代劇ばかりみて過ごしていたという。
しかしあるとき、そんな自分が世間からみれば「偏屈、変わり者、変人、暗い奴。妙な奴、ださい奴、くそ野郎、サイテーの豚野郎」なのではないかと気づき、さらには自分のCDが売れないのは自分がそんな偏屈な人間だからだと確信する。
そんなわけでCDを売るために、カラオケで歌って踊る、温泉へいく、ミュージカルを観る、トップレスバーへいく、といった苦行にも似た遊びに繰り出すことに。
町田康の独特な苦悩に七転八倒する姿が可笑しい一冊。
この人の場合、小説よりエッセイのほうが読みやすい。どちらも世界観は同じなんだけど。
なお、図書館や乗り物では読むのは要注意。
なぜかそういう場所で読んだほうがツボにはまるのだ、町田康の本は。
PR
SHARE THIS!!! |
笑える本を読もう! >
中島らものその他の本【書評一覧】 > ポケットが一杯だった頃
中島らも追悼遺稿集、第3弾。
収録内容は以下のとおり。
1.80年代から亡くなった04年にいたるまでにらもさんが残した数多くのエッセイの中からのいいとこどりしたもの。
2.大麻事件時の記者会見用の原稿(アホなことばかりメモしてある)や世界の子どもたちの未来を憂う詩「Like a Water Fall」などの未発表の原稿。
3.妻の美代子さんとの対談「夫婦の情景」を含む対談集。
4.らもさん自身による作品と舞台の解説。
5.FM大阪で放送していた「月光通信」のラジオコントを収録したCD
特に、らもさん自身による全作品の解説はファンとしては嬉しい。
「この頃、想像を絶するくらいエッセイを書いていました」といった製作秘話が語られている。全著作を読んだ僕としては楽しい内容だった。
それから、以前かららもさんのラジオコントを聞いてみたいと思っていたので、CDもたまらなかった。いかんせん路線がシュールでマニアックなのでシンプルに笑えるものではなかったけど、聞けただけで満腹。
しかし、中島らもファンでなければ、というよりカリスマとしてあがめるくらい好きじゃなきゃ、2500円は高いですよね。
ファンとしての満足度はかなり高いのだけど…。
なお、巻末では元マネージャーにして息子の中島晶穂が寄稿している。
息子からみた中島らもの姿がうかがえる。
SHARE THIS!!! |
Recommend
松尾スズキ (小説)
クワイエットルームにようこそ
中島らも (エッセイ)
中島らものたまらん人々
町田康 (エッセイ)
猫にかまけて
奥田英朗 (小説)
ララピポ
森見登美彦 (小説)
夜は短し歩けよ乙女
クワイエットルームにようこそ
中島らも (エッセイ)
中島らものたまらん人々
町田康 (エッセイ)
猫にかまけて
奥田英朗 (小説)
ララピポ
森見登美彦 (小説)
夜は短し歩けよ乙女
Sponsored Link