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関口尚の小説【書評一覧】 > パコと魔法の絵本
『崖の上のポニョ』の放映に合わせるように(邪推だろうか)08年に映画が公開されており、CM等で見かけて、ティム・バートンみたいで面白そうだなと思っていたのだけど、小説をまず読んでみてあまり好みではなかったので、映画はスルーしてしまった。
あまりに「ええ話」すぎて、ブラックでざっくりと笑える本が好きな僕としては、ちょっと冷めてしまったのだ。
それにキャラクターが分かり易すぎて(演技が稚拙な元アイドル子役、という設定のキャラクターが演技をすると「~~なんでちゅー」とか言ったりする)ちょっとそれも…。しかしこの話は元々舞台用の脚本だったものを小説用に書きなおしたものらしいので、そこはまあ仕方がなかったのかな。
一応ジャンルはユーモア小説だと思う。3時間もあればさくっと読めるし、「ええ話」が好きな人にはおススメ。
あらすじは、とある病院に入院した冷血爺さんが、同じく入院中の少女パコと出会い人間味を取り戻す、みたいな。精神科の待合室でこれを読んだので、なんか妙な臨場感があった(苦笑)
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