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中島らものエッセイ【書評一覧】 > 獏の食べのこし
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このエッセイ集は笑撃的な切り口で始まる。
「そうではないかと前々から思っていたのだが、やっぱりそうだったのだ。エルビス・プレスリーは『宇宙人』だったのである」
後年、エッセイを書くコツとして、「掴んで放して最後に転がす」みたいなことを語っていたけど、このエッセイなんてまさにその好例だと思う。
らもさんのエッセイは、いたるところで同じようなことを書いてある。その代表的な例が『恋は底ぢから』に明かされた、「同じ連載に2回続けて同じネタを送り、編集者も気づかずそのまま掲載されてしまった事件」だったりするわけだけど、どこを切っても同じような話が出てくることを考えると、らもさんのエッセイは金太郎飴みたいなものなのかもしれない。
しかし、だからダメというのではなくて、むしろそれがらもさんのエッセイの魅力だと思う。「おじさん、またあの話聞かせてよ」そんな気持ちで読むことができるエッセイ。それがらもさんが書く文章の魅力なんではないかな。
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