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筒井康隆の小説【書評一覧】 > 日本以外全部沈没
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小松左京の『日本沈没』のパロディ、「日本以外全部沈没」を含む11話が収録された、ドタバタ短編集。
日本以外が全部沈んで世界中のセレブが乞食(おっといけない、筒井読んだせいで差別用語が)のようにそこらじゅうでうろうろしている日本を描いた「日本以外全部沈没」、農協ツアーの凄惨さを皮肉った「農協月へ行く」など。
面白かったけど、60年代ごろの事件が元になっているネタが多いので、正直リアルなものとしていまいちピンとこない部分もあった。冷戦とか学生運動とか。
それにしても差別用語が多い。ドキドキするほど多い。
のちの断筆宣言への経緯がはっきり分かる一冊だと思った。
まあむしろ差別用語として指定された言葉のほうが明らかに多すぎるんだけど。
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