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みうらじゅんのエッセイ【書評一覧】 > とんまつりJAPAN
作品名: とんまつりJAPAN 作家名: みうらじゅん ジャンル: エッセイ 笑:☆☆☆☆☆☆★★★★ 楽:☆☆☆☆★★★★★★ ス:☆☆☆☆★★★★★★ 危:☆☆☆☆☆★★★★★ みうらじゅんのその他のエッセイ |
「奇祭」と不気味な呼び方もあるが、オレはあえてその抱きしめたくなるようなプリティさを“とんま”と表現し、とんまな祭り、ちぢめて『とんまつり』と命名したのである。
【書評・あらすじ】
みうらじゅんのエッセイは、はまるものははまるけど、はまらないものはとことんはまらない。個人的には『青春ノイローゼ』のような自分語りはわりと好きなのだけど、一方で仏像をテーマに一冊書かれてしまったような「こんな世界に興味持てるオレって」的なエッセイが結構あって、僕は苦手だったりする。その手のエッセイは「『こんな世界に興味持てるオレって』的みうらじゅんが好きなオレって」的な読者でなければ楽しみがたいように思う。
さて、今回の『とんまつりJAPAN』はまさに後者だった。例えば白塗りの男が「笑え!笑え!」と叫びながら闊歩する「笑い祭り」、舞台で夫婦の営みを表現したうえで、使用済みの紙を観客席にばらまく「おんだ祭り」など、地方の奇祭を見つけては現地に赴き、「こんな視点を持ってるオレって」的な視線でその祭りに参加する。1・2章程度であれば…なのだが、これが一冊となるとなかなかのボリューム感(精神的に)である。奇祭かみうらか、どちらかをよっぽど好きじゃないとなかなかつらい。 エッセイのスタイルとして「自分語り」のほうがその人の精神にどっぷり浸かるイメージだったけど、みうらじゅんの場合は、自分語りは初心者向け、この手の「みうらイズム」が色濃く表れているものはみうらフリーク向けなのかもしれない。
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