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大槻ケンヂのエッセイ【書評一覧】 > 90くんところがったあの頃
作品名: 90くんところがったあのころ 作家名: 大槻ケンヂ ジャンル: エッセイ 笑:☆☆☆☆☆☆☆★★★ 楽:☆☆☆☆★★★★★★ ス:☆☆☆★★★★★★★ 危:☆☆☆☆☆☆☆★★★ 大槻ケンヂその他のエッセイ |
90年代のできごとをオーケンが自らの体験と照らし合わせながら振り返る。
AVに女子トイレに忍び込む役で出演したり天皇が崩御した日に「ボヨヨンロック」を収録したり、といった個人的なものや、幸福の科学、ノストラダムスといった当時の世相(世紀末)に関するとってもポップな話題が満載☆
カール・パーマーの抜けたエマーソン・レイク&パーマーが、あくまでもEL&Pであるためにコージー・パウエルを起用してエマーソン・レイク&パウエルになった話など、ロックファンなら思わず吹き出してしまうこと必至☆
といくらポップさを演出しても、マニアックなんだよな、いかんせん。
『エヴァンゲリオン』の綾波レイはオーケンの詩(「何処へでも行ける切手」)をモデルにしている、や、町田町蔵(町田康)は駄洒落好きのひょうきんな人だった、など、なんとなくお~と思える内容もちらほらあるにはある。
それから井上陽水に連れて行かれたバーで、暴れる野坂昭如をデーモン小暮とタモリが羽交い絞めにして制止しているのを見た、なんていう心温まる話もあったりする。ちなみにその晩、奥田民夫と井上陽水が初めて出会い、数年後に二人名義で「ありがとう」が発売されたのだそうだ。うーんいい話。
総評、笑えます、しかし万人ウケはしません。そんな感じ。
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