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みうらじゅんのエッセイ【書評一覧】 > LOVE
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作品名: LOVE 作家名: みうらじゅん ジャンル: エッセイ 笑:☆☆☆☆☆☆★★★★ 楽:☆☆☆☆☆☆★★★★ ス:☆☆☆☆☆☆★★★★ 危:☆☆☆☆☆☆★★★★ みうらじゅんのその他のエッセイ |
1990年から2003年、13年にわたりあっちゃこっちゃに書いていたエッセイを一挙集めてしまったもの。
エロ、初めての恋人との美しい思い出、おっぱい、初恋とラブレター、セックス、ロック、SM、青春ノイローゼ、マンガ、オタク、エロ本。その話題は多岐に、というか非常に偏って多岐に及ぶが、その全てを統括する一言が<LOVE>なのだそうだ。
スケベでダメで感傷屋でロマンチスト。
そんな大人になっても<青春ノイローゼ>を地で行くみうらじゅんの、30~40代に至る13年の軌跡。
好きだったのは「ジィさん」。みうらじゅんに仏像の格好良さを教えてくれたおじいさんの話。
ガンコ爺で親戚から敬遠されていたおじいさんだったが、仏像に興味を示した幼きみうらじゅんとは気が合い、一緒に様々な仏像を見て歩いた。
おじいさんは石碑の文字を書き写す拓本を趣味としていた。
そんなあるときおじいさんは親戚に向かって宣言する。
「拓本の写真集を出そうと思ってな……」
趣味の拓本の集大成として、写真集を自費出版しようというのだ。
作るのは別にかまわないが、親戚にしてみると、作るということは買わされるということなのだ。
かくして親戚はできるだけ買わされるまいと右往左往するのだけど、いざ本が出来てみると、よりによって写真集は「京の拓本 『上』」と題されていた。
かくして「下巻」の出版まですでに決定済みの拓本写真集。
さてはていったいどんな結末が待ち受けているのか。
なお、どーでもいいけど、単行本あとがきで、鹿児島にある巨大弁才天座像の話題がでてきた。実は現在鹿児島県民の僕、ほんの数ヶ月前にこの弁才天像を見たばかりだったので驚いたのだ。
なんでもこの弁才天像がある最福寺にはしばしば有名スポーツ選手が修行(祈祷?)に訪れるらしく、雰囲気としては仏教とかとは別の意味で、というかなんかもうぶっちゃけて長渕的な意味で宗教っぽくて大変不気味なところだった。
ま、かんけーねーけど!
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