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景山民夫の小説【書評一覧】 > トラブル・バスター
作品名: トラブル・バスター 作家名: 景山民夫 ジャンル: 連作短編小説 笑:☆☆☆☆☆☆★★★★ 楽:☆☆☆☆☆☆☆★★★ ス:☆☆☆☆☆☆★★★★ 危:☆☆☆☆☆☆★★★★ 景山民夫その他の小説 |
テレビディレクターとして働いていた主人公、宇賀神邦彦。
現在は番組を9本コケさせた落とし前として、テレビ局内で起こるあらゆるごたごたを収める部署、製作庶務係に追いやられている。
製作局長の田所からの「バカヤロー!」の罵声とともに、宇賀神のもとにテレビ局内のトラブルが持ち込まれる。そして宇賀神はそれらをあの手この手でことごとく解決してゆく。
そんな宇賀神のことを人は「トラブル・バスター」と呼ぶ。
舞台は都会のテレビ局だが、雰囲気はまるで荒野。
カウボーイハットを被り、悪人をバキューンと撃ち殺しては、ふん、またつまらぬものを撃ってしまった、みたいな。
いやごめんなさい、この手の小説はてんで読まないので例えが貧弱だったね。というか、西部劇と時代劇が混ざっちゃってたね。まあとにかく、ずばりいって、ハードボイルドなのだ。男の美学というか。紅の豚的かっこよさ。
番組企画の盗用、クイズ番組の八百長(クイズダービーとはらたいらがモデルっぽい)、美術セットの盗難、人気若手歌手の妊娠騒ぎなどが宇賀神のもとに持ち込まれ、それをドライでクールに、しかしときに優しく解決してゆく。
特に各話のオチとなる悪人の懲らしめ方、落とし前のつけかたがいちいちキザでダンディなのだ。
そんな宇賀神のトラブルバスターとしての活躍を描いた連作短編集。
面白くてさくさく読んだが、やはり人気だったらしく、同シリーズが4冊ほど出ているらしい。またコミック化、映画化もされているとのこと。
連作短編小説なので登場人物や設定は同じだが、1話完結で30ページほどの短編なので、ちょこちょこっとした暇に読める。
テレビ畑出身の景山民夫らしく、テレビ局内の内情がやけにリアルでよかった。
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