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浅田次郎のエッセイ【書評一覧】 > 極道放浪記①殺られてたまるか!/②相棒への鎮魂歌
以前から(勝手に僕が読んだ順、の意)折に触れてその時期についてちょくちょく書いてあったので、知ってはいたんだけど、さすがにネタかな、でもネタにしては引っ張るな、とは思っていた。で、やっぱり本当だったらしい。
今回紹介するエッセイ、「極道放浪記」の≪殺られてたまるか!≫と≪相棒への鎮魂歌≫の2冊は、浅田次郎が自衛隊を除隊してから作家デビューするまでの間に存在する「空白の期間」について綴った自伝なのだ。
というかこうしてちゃんと自伝になってるわけだからぜんぜん「空白」でもなかったんだけど。
とにかく、半極道時代(きちんと組に所属したわけではない、の意)の波乱万丈な半生ががっつり2冊分語られている。
逮捕と命をかけて大金をだまし取っったこと(本当に殺られかけている…)、案外わきあいあいとした刑務所でのベテランたちの様子(浅田次郎=ベテラン)、極道にちょうど良いマンションを借りたら入居者がほとんど組み関係だったこと、相棒とともに重ねた悪事の数々、そして彼の死。
まるで小説のような内容なんだけど、これがどうもぜんぶ自伝なんだからすごい。
事実は小説より奇なり、まさしくそんな2冊だった。
きんぴかやプリズンホテルなど、浅田次郎の作品に大いに関係する闇時代。
驚いたことにピスケンなる名前のヒットマンも実在したのだとか。
あわせて読みたい2巻の≪相棒への鎮魂歌≫。 |
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